Webエンジニアは、インターネット上で動作するウェブサイトやウェブアプリケーションの開発を行う職業です。近年のシステム開発に関連するITエンジニアとしては最多の職種だと言えます。
これからエンジニアを目指す人にとっても、Webエンジニア選択される方が最も多いでしょう。
そこで、Webエンジニアの平均年収や、年収を上げる方法、実際に転職で年収アップを実現した事例を紹介します。
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Contents
Webエンジニアの年収はどれくらい
Webエンジニアの平均年収と日本人の全体年収について解説します。
Webエンジニアの平均年収は557万円
厚生労働省の職業情報サイト、job tagによるとWebエンジニアの平均年収は557万円です。
Webエンジニアの年収分布の中で人数が最も多いボリュームゾーンは、490万円〜560万円です。平均年収もこの範囲内にあり、基本的には多くの人が平均年収前後の収入で働いているでしょう。
参考:jobtag「システムエンジニア(Webサイト開発)」
日本人の平均年収は約458万円
国税庁が2023年9月に発表した令和4年分民間給与実態統計調査によると、国民の平均年収は約458万円であるため、Webエンジニアの平均年収は全体平均よりも90万円ほど高いことがわかります。
Webエンジニアの年代別年収
Webエンジニアの平均年収は557万円ですが、年代別での年収も見てみましょう。
年代 | 平均年収 |
---|---|
20〜24歳 | 341万円 |
25〜29歳 | 453万円 |
30〜34歳 | 512万円 |
35〜39歳 | 597万円 |
40〜44歳 | 646万円 |
45〜49歳 | 674万円 |
50〜54歳 | 679万円 |
55〜59歳 | 732万円 |
Webエンジニアは20代の年収は国民平均以下ですが、30代前半には500万円以上、35歳からは600万円を超える場合もあります。
最も平均年収が高いのは50〜57歳の701万円です。20代前半の経験が浅い時期から後半へかけて、スキルが身についてきた時期の上がり幅が大きいことがわかります。
また、30代以降も着実に年収は上がっていくので、将来性は高いといえるでしょう。
Webエンジニアの地域別年収
Webエンジニアは、地域によっても年収が異なります。下記は地域別の年収と就業人数です。
地域 | 平均年収 | 就業人数 |
---|---|---|
東京都 | 571万円 | 102,380人 |
神奈川県 | 522万円 | 63,480人 |
大阪府 | 584万円 | 24,850人 |
愛知県 | 596万円 | 23,400人 |
北海道 | 489万円 | 9,210人 |
福岡県 | 481万円 | 11,490人 |
沖縄県 | 402万円 | 2,560人 |
東京の就業人数は圧倒的に多く、他の地域の4倍以上です。Webエンジニアは正社員として働く人が多い職種ですが、東京では派遣やフリーランスなど多様な働き方がしやすいため、年収がやや他の地域と比べて低めとなっている可能性が考えられるでしょう。
Webエンジニアが年収をアップさせる方法
Webエンジニアの平均年収を知ることによって、今後の平均年収の見通しがついたでしょう。しかし、中には自分の年収と比較して低いと感じた人もいるのではないでしょうか。
Webエンジニアの需要は高く、将来性も高いです。そのため、年収も全体年収より高いですが、スキルや成果を出さずに年収を上げることはほぼ不可能といえます。ここでは、Webエンジニアとして年収をアップさせる方法について解説します。
フルスタックエンジニアを目指す
今の企業にいながらWebエンジニアとして、年収をアップさせたい場合は、昇進や昇格を目指すのが最善です。フロントエンドエンジニアをしている場合は、さらに幅広い業務に携われるようにするのも1つの手です。
昇進のためには、フルスタックエンジニアを目指すのがおすすめです。フルスタックエンジニアは、複数の開発工程に対して対応できる技術や知識を持つエンジニアです。
しかし、フルスタックエンジニアに明確な定義はありません。フルスタックエンジニアと呼ばれるためには複数のポジションやスキルセットそれぞれにおいて、専門性の高い知識が求められます。
たとえば、「フロントエンドの開発とバックエンドの開発の両方ができる」ことや「要件定義から保守まで一貫して対応できる」など、企業によって定義や求められるスキルは異なるでしょう。
目指すためには、まずは上司にフルスタックエンジニアを目指していることを伝えるのがいいでしょう。その企業で求められている必要スキルや知識、参考になる社内のメンバーを教えてもらえるかも知れません。
また以下のようなことを意識しておくといいでしょう。
● 専門分野を1つに絞らない
● 業界全体を俯瞰的に見る
● 下流工程や上流工程の経験を積む
専門分野を1つに絞らない
複数のポジションをこなすためには、専門分野を1つに絞らず対応できることを広めていきましょう。まずは現在できることのスキルアップを行い、専門性を高めましょう。1つ、専門性が高められたら、できる限り関連性のある職種に転身するのもいいでしょう。
業界全体を俯瞰的に見る
IT業界は常に人手不足といわれていますが、ニーズが高いスキルは変動しています。トレンドのスキルや今後の業界の流れを把握するためにも、業界全体を俯瞰的にみられるようにしましょう。
広い視野を持つことはフルスタックエンジニアを目指すために必要なことです。
下流工程や上流工程の経験を積む
下流工程は、上流工程で決定された設計書に基づいてシステムを実装する工程のことです。あらゆるプロジェクトに携わり、トラブルにも対応しながら経験を積みましょう。どのような意図を持って設計書が作成されているかなどを考えることで、エンジニアとしての思考が磨かれるでしょう。
下流工程を経験した後、上流工程を経験することによりワンランクアップしたエンジニアになることができるでしょう。上流工程ではエンジニアに必要な技術的スキルだけでなく、開発するための人材や納期、スケジュールなどについて考えるケースが出てきます。このような経験を積むことによって、転職でも歓迎される人材になれることでしょう。
プロジェクトマネージャー(PM)を目指す
Webエンジニアから年収アップするには、プロジェクトマネージャー(PM)を目指すのもおすすめです。PMの平均年齢は40代といわれているため、長期的な視点で目指せるでしょう。
PMは、関係者とコミュニケーションをとりながらシステム開発というプロジェクトを成功に導く存在です。プロジェクトメンバーを含め、クライアントや経営層などとさまざまな人と関わるPMに求められるスキルは、対人関係をうまく整える力です。
常にさまざまな人と関わるため、臨機応変な対応と柔軟な思考が求められます。
AIなどのスキルを磨きキャリアアップする
AIなどの最先端の技術を身につけることによってキャリアアップを目指すのもおすすめです。日本では大手IT企業が率先して、AIやデータサイエンスなどの高いスキルを持つエンジニアに対して、高額の報酬で求人を出すようになりました。
DeNAでは、AIシステム部独自の人事制度として、年収600万〜1,000万円を可能にしており、富士通やNTTドコモでも、高度IT人材に3,000万円という金額が提示される例があります。
Webエンジニアなのに年収が上がらない原因は…?
前章の通り、キャリアアップを目指すことや高いスキルを身につけることによって年収をアップできる可能性があります。
しかし、意識してもなかなか年収が上がらないという方もいるでしょう。その原因について解説します。
今の仕事が忙しすぎてスキルアップできていない
IT業界では常に技術革新が行われており、年収アップするためにはスキルアップが必要です。しかし、現在の業務が忙しすぎてスキルアップする時間がないという方もいるでしょう。その場合は、ワークライフバランスを再検討することや、現在の業務を効率化できるように検討してみましょう。
下請けの多い会社で働いている
IT業界は、多重下請け構造になっており、2次請け、3次請けの場合、マージンが引かれ報酬が減ってしまいます。このような場合、上流工程は元請けの会社が行うため、スキルアップもなかなかできないことが多いでしょう。そのため、元請けのチームに異動することや自社開発をおこなっている企業に転職することを考えてみるのもいいでしょう。
Webエンジニアの年収を理解し、将来のスキルやキャリアパスにつなげましょう
Webエンジニアとしてのキャリアを充実させ、年収をアップさせるには、現状を理解し、将来のスキルやキャリアパスを見据えた戦略的な取り組みが重要です。
年収が上げられないと感じた場合は、ワークライフバランスの見直しや業務効率化を検討し、スキルアップの時間を作るようにしましょう。また、下請けの会社で働いている場合は元請けのチームに異動することや、自社開発をおこなっている企業に転職を検討するなどの行動が必要でしょう。
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