IT業界、特にプログラマーなどはパソコンに向かって1日中プログラミングに集中しているという印象を持っている人も多いと思います。
人間関係を広げたいというよりは、「できる限り人と関わらないで仕事をしたい」と考えているプログラマーも少なくありません。
2019年に始まった新型コロナ禍でIT業界のリモートワーク導入率は急上昇しました。プログラマーも最低限のコミュニケーションですむ環境になったことで、業務に集中しやすい環境になったと感じるケースも増えたかも知れません。
オフィス回帰という言葉があるように、従来の出社型に戻した企業も増えてきていますが、今後も人と関わらずに仕事をしていくことは可能なのでしょうか。
本記事では、IT業界関連で人との関わりが少なくてもできる職種のご紹介、人と接する機会をできる限り減らすコツについて解説させていただきます。
今後もできる限り業務に集中できる環境を継続していきたい、とお考えの方には朗報となる内容ですので是非お目通しください。
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Contents
人と関わらない仕事が増えている理由
人との関りが最小限ですむ仕事が近年増加しています。その背景には以下の要因が考えられます。
- 業務委託(フリーランス)が増えているから
- 働き方の選択肢が増えているから
- ネットとPCがあれば仕事ができる環境が整ってきたから
①業務委託(フリーランス)が増えている
業務委託やフリーランスという働き方は、収入の面では安定性にかける事から避けたいと考える人も一定数いるのは事実ですが、企業にとってみるとスポット的に優れた人材を雇うことができるためメリットも十分にあります。クラウドソーシングを活用して働く、働き手を求めることも広く受け入れられるようになったこともこの要因でしょう。
正社員として働くのではなく、自分のもつスキルを活かせる仕事を求めて自由に働くことができるメリットもあるため、エンジニアにとっても企業にとっても利点があるため増加していると考えられます。
②働き方の選択肢が増えている
クラウドソーシングの活用が広く受け入れられることは前述の通りですが、その他にもフリーランス・業務委託だけでなく、副業を認める企業が増えていることも人との関りを避けてできる仕事が増えていることを後押しする要因の1つでしょう。
業務後の時間、休日に自宅に意ながらでもできる仕事でなければ副業はできませんから、必然的に人との関りを避けてできる仕事が増えていると考えることができます。
③ネットとPCがあれば仕事ができる環境が整ってきた
働き方改革に続き、新型コロナ禍で多くの企業が出社せずに仕事ができる環境を整えてきました。こうした環境整備は一次的なものとして活用していた企業もあり、出社型に戻す企業も出てきている中、新型コロナ禍に「今後全社的にリモートワークを推奨する」と決定した企業も少なくはないのです。
特にこうした環境整備は顧客との直接的な関りが少なくすむ、IT業界にとって継続しやすいものであったことから、リモートワークを継続する企業が増えているのです。
人と関わらない仕事がしたいとプログラマーが考える理由
人との関りを極力避けて仕事をしたい、と考えるプログラマーにとって、どういったことがその理由となっているのか見ていきましょう。
- 人間関係は煩わしいと感じるから
- 仕事に集中したいから
- 自分のペースで仕事を進めたいから
①人間関係は煩わしいと感じるから
仕事とは関係のない部分で人間関係の煩わしさを感じることは皆さんも経験がおありでしょう。
こうした煩わしい部分をひとまとめにして人間関係があっての仕事を楽しめるプログラマーもいれば、とにかく無駄であると感じてしまうプログラマーもいます。
②仕事に集中したいから
人間関係を考えると、業務中の時間であっても時間を割いて業務外のやり取りが発生することもあります。一度集中が途切れてしまうとなかなか集中できない、また集中しているのに横やりが入ってくるのが煩わしいと感じるプログラマーがいるのもまた事実です。
「集中すればもっと早く仕事を終えられるのに。」
「スキルアップのためにとにかく集中して吸収したい!」
リモートワークで孤独感に苛まれてしまった、という声が上がる一方、「この方が集中できて良い」という声もあったのも事実です。
③自分のペースで仕事を進めたいから
出社して仕事をしていると、メンバーに質問を受けたり、別案件の対応可否について確認されるということもあります。
目前に質問できる人がいるということは心強いものの、これにより自分の仕事に集中しきれないということに悩むプログラマーがいるのもまた事実。リモートワークであれば決まった時間に会議がある他は、出社時とことなり気軽に話しかけられない環境になりますから、自分のペースを乱されたくないと考えるエンジニアにとっては人との関りを避けたいと考える要因にもなるでしょう
IT業界で人と関わりが少ない仕事とは
IT業界で人との関りが少なくてすむ仕事について見ていきましょう。
- プログラマー
- システムエンジニア
- Webデザイナー
- Webディレクター
- テスター
- Webマーケター
プログラマー
プログラマーとしてある程度技術力が身についていれば、在宅勤務やフリーランス・業務委託という形で人との関りを避けて仕事をすることは十分可能です。
エンジニア職の中でも、最低限のやり取りは上級職と欠かせないものの、一人黙々と作業を進めやすい職種でもあります。
システムエンジニア
システムエンジニアとして中堅以上になってくると、顧客との打合せや他チームとの連携のため、人と関わる頻度は増えてくるのは避けられません。
ですが、それ以外については人との関りを最小限に抑え作業を進めることも可能な職種です。
Webデザイナー
Webデザイナー職はエンジニア職の中でもっとも職人的な働き方がしやすい職業でもあります。ただし、どのようなページにするか、細かな部分でタメンバーや顧客との打合せが必要となることは避けられない部分でもあります。
エンジニア職の中でも感性が求められる職種、ということもありリラックスしてアイディアを練りやすい在宅勤務を推奨する企業も多くあります。
Webディレクター
メディアに掲載する内容を構成・校閲したり、メディアの方向性にそって求められるページとするのに欠かせないWEBディレクター職も、出社せずリモートワークしやすい職種です。
人との関りは少ないとは言えませんが、チャットやメールで代替えできる部分も大きく、人との関りを最小限に抑えやすい職業です。
テスター
デバッガーと呼ばれることもあるテスターは、開発中のWEBページの動作確認やゲームの動作確認などを行う職業です。
職務内容的に在宅でも可能な職種でもあり、またエラー等の際も所定のシートに記載するなどするのがメインで、人との関りは最小限ですむ職種です。
Webマーケター
WEBマーケティングを行うWEBマーケターも、人との関りを避けやすい職種の1つ。調査して企画・戦略立案などを行うため、在宅勤務でも十分可能ということもあり、在宅勤務が推奨されるケースも多くあります。
人と関わらないで仕事をするメリット
人と関わらずに仕事をするメリットについて考えてみましょう。
- 納期さえ守れば自分のペースで仕事を采配できる
- ネガティブな人間関係に悩むことが無い
- (一人が好きな人にとっては)集中しやすい
- 自分の好む環境で仕事ができる
人との関りを最小限に抑えて仕事をすることで、自分のペースを守れる、集中しやすい、自分の好きな環境で仕事ができる、というメリットが生まれます。
ただし一人が好きではない、またまだ一人で仕事ができるほど成長できていない、という人にとってはデメリットとなってしまう部分もあります。
こうした働き方を選びメリットを享受するためには、「自分で能動的に仕事できるスキルがあること」と、「何かあったときに他者とのコミュニケーションも円滑に図れる」という力も必要でしょう。
人と関わらないで仕事をするデメリット
人との関りを最小限に抑えて仕事をするデメリットについても見ていきましょう。
- わからないことがあってもすぐに教えてもらいずらい
- 仕事をするための場所を自分で確保する必要がある
- フリーランス・業務委託は収入が安定しずらい
- 人との関りが最小限となるためコミュニケーション力は向上しずらくなる
メリットの部分でもお伝えしたように、独り立ちしきれていないプログラマーにとってはこの働き方はデメリットが大きくなります。
また仕事に集中できる環境が自宅にない、という場合の環境整備をどうするかという点について考えたとき、この働き方がデメリットとなってしまうケースもあるでしょう。
人との関りを最小限に抑えた結果、正社員としてではなく業務委託やフリーランスとしての道を選択した場合、収入を安定させるのが難しいという点も考慮しておくべきデメリットです。
日頃人との関りが少なくなってしまう働き方ですから、中にはコミュニケーション力が付かない、衰えてしまったという声もあります。
人と関わりが少ない仕事の探し方のコツ
「IT業界で人と関わりが少ない仕事とは」の章でお伝えしたような人との関りが少なく済む仕事を探す場合、在宅勤務案件を多く取り扱う転職サイトや転職エージェントのようなWEBメディアを活用するのをおすすめします。
特に「こういう条件で仕事をしたい。でも就業条件の交渉などを含め自分一人で、となるとどうしてよいかわからない部分もある。」という場合には、転職エージェントを活用するのが良いでしょう。
転職エージェントなどは、独自の情報網から一般メディアには掲載されていない独自の求人情報を持っている他、求人中の企業の内部情報も認知しているなど、より転職希望者の求める情報を提示してくれることが多くあります。情報量だけでなく、転職希望者が求める条件を叶えるため、企業との交渉も行ってくれたり、企業が求める条件をうまくアピールしてくれるなど、手厚いサポートが受けられます。
人と関わりたくないならリモートワークが最適?
人との関りを避けたい、という場合にはリモートワークは適しているのは言うまでもないでしょう。
ただしリモートワークだから完全に人と関わらなくてよい、ということはどの職業でもあり得ないということもお伝えさせていただきます。
あくまで最小限に抑える手段として、リモートワークという働き方は有効ですが、技術力が一定水準以上ついてこそ、そのメリットが享受できるものということも認識しておいて頂きたい部分です。
将来、仕事上での人との関わりは減っていくのか?
働き方改革が始まり、2019年に突如起こった新型コロナ禍の混乱で、人とのかかわりを避けやすい環境となりました。
今後AI技術の進歩などで人が働く職業そのものが減る、という見方もあります。働き方という観点でみると、今後もまた何か新たな技術の発展や日常の当たり前が変化することで人との関りが減るということは十分に起こりうるでしょう。
例えば今であれば対面が当たり前となっている、化粧品カウンターの中も人ではなく、画面を見て対話するのが当たり前になる、という日もやってくるかもしれません。
仕事上人との関りが減る、というのは良い点も悪い点もあることですが、今よりこの環境が縮小する、という未来はないのではないかと推測します。
まとめ
IT企業だけではなく、どのような職種であっても、人と関わることが好きな人がいれば、嫌いな人もいます。
それぞれ自分に適した環境を見つけることが大切です。今の職場の人間関係に悩んでいたりするのであれば、転職して環境を変るのも1つの方法です。
現在エンジニアの働き方は多様化しており、人と関わりを減らせる働き方を選択することできるようになっています。
中でもリモートワークは人の目を気にせず、仕事に集中できるのが利点です。一方で、注意が必要なのは未経験者です。テレワークでは気軽に質問したり、対面で教えてもらうことができません。疑問点などは基本的に自分で解決しなくてはならない部分も多くなるでしょう。
人との関りが避けられることにはメリットもデメリットもあります。あなたにとって最適な働き方が人との関りを避けること、なのであれば本記事でお伝えした職種への転職や、在宅勤務可能な企業に転職することも視野により良い選択に役立てていただければ幸いです。