休み明けや平日の朝起きて、
「会社に行きたくないなあ。」
「もうプログラムを書きたくない」
と思っている、思ったことのある方もいらっしゃるでしょう。
それでも身支度をして満員電車に揺られ出社し、パソコンに向かってひたすらプログラムを打ち込む。
そんな生活を繰り返していて体だけでなく、心も疲れてしまっていると感じるのは危険信号です。
生活するために給与を得なくては、自分が突然仕事を辞めたらプロジェクトメンバーに迷惑をかけてしまう、などの思いから辛い気持ちを引きずり仕事をしている、責任感があるが故に苦しさから逃れられずにいる方もいらっしゃるでしょう。
本記事では、「仕事に行きたくない」と感じている人に向けて、辛い気持ちを抱えてしまった時にみていただきたい対処法などをお伝えしてまいります。
また、自分の率いるチームメンバーがそのような状況にあって、苦しんでいるのを何とかしたい、上司の立場の方が知りたい「もう行きたくない」と思ってしまう要因となる事柄についても解説しています。
プログラマーはストレスが多い仕事でもありますが、乗り越える方法はあります。
乗り越えられるものは乗り越え、乗り越えなくても良い状況であれば転職も視野にいれつつ、本記事をご覧いただいて役立てていただければ幸いです。
Contents
会社に行きたくないプログラマーは多い?
筆者も含めて、職種も関係なくしても「もう会社に行きたくない」と感じてしまう方は多くいます。
プログラマーという職種は、仕事内容的に壁にあたりやすい職種でもあり、黙々と作業する時間も長く、よりそう感じてしまう方が多いかもしれません。
仕事内容も関係して人間関係に疲れてしまう、ということも多いでしょう。
「会社に行きたくない」そう思う理由は人それぞれですが、そうした思いを抱えてしまうプログラマーは多くいます。
最終的には会社をやめることになる?
少し先走った結論になってしまいますが、どうにも行かない事情があり、会社に行きたくない気持ちが強いのであれば転職や、会社を変える選択肢も視野に入れて良いでしょう。
もちろん必ずしもそう、というわけではありません。
ただ、どうしても気持ちがふさいでしまうその要因が職場にある、ということが明確なのであれば、もちろん現状に縛られる必要はないのです。
仕事に行きたくない原因TOP8
プログラマーが「会社に行きたくない」と感じてしまった、その要因になりやすいものを以下にピックアップしました。
- 人間関係に悩んでいるから
- 自分のミスと関係なく残業が多いから
- 仕事についていけないと感じているから
- 給与が業務量に見合わないと感じているから
- ミスが多い、同じミスを繰り返してしまうから
- 覚えるべきことが多すぎて負担に感じている
- プログラマーに向いてないのではと考えてしまうから
- リモートワークから出社型に戻ったから
人間関係に関する悩みは、人と付き合っていく上で避けて通れないものの最たるものではないでしょうか。
特にプログラマーは閉鎖的な環境下で黙々と業務をこなすことが多い職種ですから、人間関係上の悩みを抱えてしまうと現状打破は難しいケースもあるでしょう。
職場によっては業務量過多で、残業が多くリフレッシュタイムが日常的にとりずらい、またその状況に見合った給与が得られていないことにストレスを感じる方もいらっしゃいます。
特に経験が浅いプログラマーにとっては、業務遂行する上で案件により変わることも多い覚えなくてはいけないことも多い為、負担に感じてしまう方もいるでしょう。
そうした事から「自分はプログラマーに向いていないのではないか」というところまで追い詰められてしまう方も見てきました。
この点に関しては、本当にそうとは言い切れず、実際に何か1つ障壁を乗り越えたところでこの仕事の楽しさに気付き前向きになれた、という方もいますし、別の職種に切り替えたことで本領発揮となった方もいらっしゃいます。
簡単にマスターできる仕事ではないですから、難しいことも多くあります。
実際現在活躍しているプログラマー、その先に見据えるSE職でもこうした壁を乗り越えてやっと楽しさを見つけられたという方も多くいますから、向いていないと自分を決めつけてしまうのではなく、ご自身のこれまでのPGとしての経験から自分に求めるものが大きすぎていないのか、という俯瞰的な視点も持っていただくことで少し気持ちも軽くなることもあるかと思います。
また時代の流れで一時は新型コロナの関係でリモートワークに切り替わっていたPGの方が、出社に切り替わることで会社に出社することそのものが負担に感じてしまうケースもあります。
出社することで自分が新型コロナに罹患することのリスクや、リモートワークでも業務は回っていたのに時間をかけて出社するメリットが見いだせないというケースもあるでしょう。
このような場合には現在もリモートワークを取り入れている企業への転職をすることで、仕事に対するモチベーションを取り戻すことができるでしょう。
このように様々な理由で出社に前向きになれない時には、理由はどうあれ対策をとることが必要です。
続けて、何故対策をとるべきなのか、その理由を見てみてください。
行きたくないと思ったら対策を取るべき理由
仕事に行きたくない、こうした気持ちを抱えたまま出社することにはいくつものデメリットがあります。
モチベーションが下がっている、ということはすなわち、あなたが本来発揮できるパフォーマンスも引きずられて低下してしまうことがまず1つです。
パフォーマンスが低下した状態では、本来なら見落とすことのなかったものを見落としてしまい、重大なミスに繋がることも考えられます。
また「嫌々仕事をしている」という空気が周りに伝わり、周辺メンバーの士気を落としてしまうことも考えられるからです。
ミスにより更に自分の気持ちを追い込んでしまう、周りまで巻き込んで業務を停滞させてしまう可能性を避けるためにも、対策をとることをおすすめします。
行きたくないと感じる時の対処方法
どうしても仕事に行きたくない…この気持ちは社会人なら誰でも一度は感じたことがあるでしょう。
このような時にできる対処方法としておすすめのものを以下にピックアップしました。
- 会社を休んでみる
- 正直な気持ちを友人や家族に話してみる
- 長期休暇を計画してみる
- 体を動かす
- 仕事の考え方を変えてみる
- 生活のリズムを整えてみる
- 趣味に没頭してみる
- 仕事を頑張れた1日の終りのご褒美を考えておく
どうしても行きたくない、気持ちがふさいでしまうなら会社に連絡して休んでみる、というのも良いでしょう。
休んで気分転換することで、翌日以降の気持ちも前向きになったり、「昨日ゆっくりできたから頑張ろう!」と思えるかもしれません。
また正直な気持ちを信頼できる友人に話して聞いてもらう、家族に愚痴を言ってみる、それだけでスッキリ気分を持ち直すこともできたりします。
体を動かす、というのは気分をかえたり前向きになるためにも効果的な方法です。
軽く息切れする程度でも大丈夫なので、普段の電車移動を短縮してその分歩いてみる、というだけでも大きな気分の変化を感じられることもありますよ。
生活リズムの中でも最もおすすめなのが、睡眠時間の見直しです。
プログラマーも1人の人間。睡眠時間が不足していると、生来ポジティブな方でもネガティブ思考になってしまったり、悲観的になってしまうもの。
疲れたなぁ・・・と思ったら、まずはしっかり睡眠をとる。寝る前はスマホやパソコンも遠ざけてゆっくりと気持ちを落ち着けると睡眠の質も向上し、効果的な睡眠がとれるそうですよ。
趣味といえるほどのものがない、という方はこれを機会にいつもはしないことをしてみる、というのもおすすめです。
「普段と違うことができた!」ということで気分も大きく変わることもありますし、爽快感を感じやすくもなります。
また、せっかく嫌だと思いながらも1日頑張れた、そんな自分をいたわってあげるというのもおすすめです。
「例えば好きな俳優さんが出ているドラマや映画を見ながら、家でゆっくりハーゲンダッツを食べる。」などちょっとしたことでも気分が明るく保てますよ。
行きたくない、という気持ちを無理に抑え込むのではなく、「そうだね。頑張ってきたから今日はどうしても行きたくない、そんなときもあるよね。」と自分の気持ちを一度受け止め、持ち直すためのアドバイスを友人にしているような気持ちで最善策を探ってみましょう。
そのうえで頑張れた自分もしっかり認めて、ねぎらってあげる、そうすることで無理なく乗り越えるためのコツが見えてくるはずです。
行きたくなくても避けておきたい行動
対策をしてもどうしても行きたくない…そんな時でも避けておきたい行動もお伝えさせてください。
- 会社を無断欠勤する
- いきなり退職をする
- 辛くても我慢する
無断欠勤は望まぬ退職に繋がってしまう可能性もありますし、周辺メンバーに意図せず負担をかけてしまうことにも繋がります。
また、迷惑をかけるくらいなら!と思い立って退職の決断を急ぐ必要もありません。
先にもお伝えしたように、スキル不足は経験が浅い段階では無理もなく、多くのPGが乗り越えて来た障壁です。
時間と経験で克服できる可能性がある段階では、退職はおすすめできません。
とはいえ、辛い気持ちを無理に抑え込むというのは責任感のある方が選びがちな選択肢ですが、これも必要ありません。
数日かけて、長期的なリフレッシュが必要な悩みを抱えてしまった場合には、有給休暇を使うなども1つの手段であり、権利でもあります。
後々自分が苦しくなってしまう選択肢は避けて、自分が前向きになるための選択をしていただきたいのです。
転職を考えたほうがいい場合もある
スキル不足や、経験不足からミスが目立ってしまう、という時間と経験で克服できる問題ではなく、気持ちがふさいでしまうときには転職も1つの解決策です。
特に中小企業で多い「常に業務量が多い」「業務量に給与が見合っていない」というものや、「職場の人間関係があまりにも酷い」、など現場もしくは会社に起因する要因でモチベーションが保てない場合に転職は有効な解決策となります。
また「この条件・この業務内容でこの会社に居続けても、自分の未来が見えない」という場合もあるかもしれません。
自分が考える未来予想図に近づける希望が持てない、という場合転職することで仕事に対するモチベーションを取り戻すこともできるでしょう。
まとめ
仕事に行きたくないと感じる理由は人により様々です。
注意が必要なのは、その状態が続いてしまうと様々なリスクを抱えてしまうということ、そうならないための対策をとるべきなのに、「社会人なのだから逃げてはダメだ」と無理やり自分を抑え込んでしまうことです。
「仕事にいきたくない」と感じたら、その理由を明確にして、対処することです。
自分ひとりで考えても解決方法が見つからない場合は、親しい人に相談してみましょう。
第三者からのアドバイスで、自分では考えつかなかった原因や対処方法が見つかることもありますし、話をするだけでも気が楽になることもあります。
現在は、リモートワークを導入していたIT企業が出社型に戻っているというケースも増えていて、環境の変化に気持ちが追いつかないという場合もあるかもしれません。
会社が抱える問題など、自分だけではどうにも解決できない場合は、転職するというのも1つの手段です。
会社起因ではない場合でも、体調不良を併発するほど行きたくない状況であれば、異動を希望したり、休職する選択肢もあります。
我慢のしすぎで自分を無駄に追い込んでしまうのではなく、解決できるものか、解決方法はどういったことがあるか、こちらでお伝えした対処法なども含めて一度立ち止まって考えてみることをおすすめします。