ITエンジニアは女性の割合がまだまだ少ない仕事と言えます。
以前はブラック企業という流行語が席巻するほど、労働環境が悪く帰宅は毎日終電だったり、納期前は土日も関係なく働き詰めというようなことは珍しくなかった時代でした。そのため、身体か精神に影響がでてしまったりと、長く働くことは難しいと言わざるを得ないほどの過酷な企業が実際にたくさんありました。
しかし、現在のIT業界はその頃の面影が無いくらい、IT企業の労働環境は改善されました。そのこともあって近年では女性のエンジニアも増加傾向にあります。
実はITエンジニアは男性よりも女性におすすめだといわれています。
この記事では女性におすすめの理由や、エンジニアになるためのハードルや、転職するための求人情報の探し方などを解説します。
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Contents
女性エンジニアは少ない?
女性エンジニアは、男性エンジニアに比べると少ないですが着実に増えてきています。IT業界において、男性だけでなく女性の活躍も目立つようになっています。どのくらい増えているのか、今後増えるのかどうか解説します。
女性エンジニアは全体の約23%
2023年のJISA基本統計調査では、女性エンジニアはITエンジニア総数の約23%です。2013年の調査では約11%だったため、10年の間に約10%増加していることがわかります。女性進出が進んでいる環境と考えられますが、数字だけを見ると圧倒的に男性が多く、女性エンジニアは少ないです。
女性エンジニアは今後も増えると予測
2013年と2023年のJISA基本統計調査を見ると、男性エンジニアも増えているため比率は微減ですが、2023年にかけて女性エンジニアの人数は増えています。
また、国による法律の執行や企業による法律の対応によって、国や企業が働く女性の活躍をサポートする方針で進んでいます。
例えば、女性活躍推進法です。この法律は2016年に全面施工され、「女性の職業生活における活躍を推進し、豊かで活力のある社会の実現」を目的とした法律です。
このように、国や企業が女性活躍を推進する意識が高まっており、それに伴って女性エンジニアも増加傾向にあります。そして今後も女性エンジニアが増加すると予測できるでしょう。
エンジニア職が女性にもおすすめな理由
IT業界は人材不足であることや女性でも年収アップを目指せること、働き方の自由度が高いなどの理由から、エンジニアは女性にもおすすめです。
人材不足で高いニーズがあり転職に有利
経済産業省のIT人材需給に関する調査によると、2030年にはIT人材の需要が供給を最大79万人上回ると試算されています。この問題は、見方を変えるとIT業界での活躍の場が広がっているとも捉えられます。また、人材不足の影響でエンジニアのニーズも高まっており、転職に有利です。
年収アップが目指せる
厚生労働省の令和4年賃金構造基本統計調査をもとに、女性エンジニアの平均年収を計算すると456万円です。さらに上流工程を担うシステムアーキテクトやシステムコンサルタントなどの職種になると平均年収は593万円まで上がります。
国税庁の令和3年分民間給与実態統計調査によると、女性の給与所得社の平均年収は302万円であるため、女性エンジニアは比較的高収入を目指せる職種であることがわかります。
働き方の自由度が高い
IT業界は、業種にもよりますがリモートワークやフレックスタイム、時短業務を設けた企業も多いです。そのような企業に勤めていれば、時間や場所に縛られずに働けます。例えば、子どもが小さいうちは週2日の出社で残りの日はリモートワークにする、夫が転勤でも転勤先についていき、リモートワークで働き続ける選択ができます。このような自由度の高い働き方が比較的可能なため、女性エンジニアはおすすめです。
エンジニアに向いている女性はどんな人?
手に職をつけたいという人や細やかな作業を継続できる人、男性が多い職場でも特段気にしない人はエンジニアに向いている女性です。
一方で、女性が多い職場を希望する人やITの技術に興味がない人はエンジニアに向いていない女性です。
エンジニアに向いている女性
実力を評価される職種であるため、プログラミングスキルなどを手に職をつけたいという女性はエンジニアに向いているでしょう。また、エンジニアは小さな作業をコツコツ積み重ねることで成果を生み出す仕事であるため、継続的に細やかな作業を続けるのが得意な女性はエンジニアとして活躍できるでしょう。IT業界の環境は、前述のエンジニアの男女比を見てもわかる通り、男性が多い業界です。男性が多い職場であっても気にすることなく仕事ができる女性はエンジニアに向いているでしょう。
エンジニアに向いていない女性
エンジニアは男性比率が高い職業であるため、女性が孤独を感じやすいこともあるでしょう。体質や考え方の違いから男性と異なる部分や、意見が一致しないこともあります。そのため、女性の多い職場を希望する人もいますが、男性が多い環境でも孤独感を解消する工夫ができる人はエンジニアに向いているでしょう。例えば、女性エンジニアのコミュニティに参加するなどで、孤独感を解消します。
また、そもそもプログラミングやITの技術に興味を持っていない人はエンジニアに向いていないでしょう。IT業界は常に技術革新が進んでいる業界です。エンジニアは情報をキャッチするアンテナを常に立てておき、利用できる技術を次々に習得してスキルアップするためです。
女性がエンジニアになる際のハードル
女性がエンジニアになるのはハードルが高いというイメージがあるかもしれません。実際はどうなのか、どのような要素がハードルが高いというイメージを持たせているのかについて解説します。
管理職になることが難しい
エンジニアになった後、管理職を目指す人もいるでしょう。しかし、女性のエンジニアが管理職になるのは難しいです。なぜなら、男性の多い職場で女性管理職の前例がない企業も多いためです。しかし、国や企業が働く女性をサポートする体制が整いつつあることからも、これからは女性が管理職になることも難しくなくなるかもしれません。
実際に以前と比較しても、女性の経営者は増えていることは皆さんも実感しているのではないでしょうか。
産休・育休などの制度が整っていない
エンジニアという職種は男性ばかりの業界でした。そのため、女性が働くことが想定されていないシステムになっている企業も多くあります。例えば、産休や育休です。これらの制度を設けていない企業も多くあり、妊娠をはじめとしたライフイベントをきっかけにやめなければいけないということもあります。
長時間労働になることがある
顧客からの要望やリモートワークがしやすいという理由で、スケジュールがハードになり休日出勤や残業などで長時間労働を強いられてしまうこともあります。エンジニアは基本的には上流工程を担当する役割を持ちますが、場合によっては下流工程まで関わることもあります。仕事量が増えることにより、長時間労働をしなければいけない状況になることも少なくありません。
エンジニアを目指す女性がおさえておきたい転職先のポイント
男性が多い業界であるため、女性エンジニアとして転職先を選ぶのに時間がかかることもあるでしょう。転職をスムーズに進めるためにも、エンジニアを目指す女性が抑えておきたい転職先のポイントについて解説します。
女性エンジニアが在籍している
女性エンジニアが在籍している会社や、女性に理解のある会社を選びましょう。ロールモデルとなるような女性エンジニアがいると働き方の相談もしやすいです。女性管理職が多い会社であれば、女性の働きを高く評価していることがわかります。時短業務やリモートワーク、フレックスタイム制度を設けている会社では、育児や介護などの両立も可能です。
未経験者を受け入れている
エンジニア職へキャリアチェンジを考えている場合や、スキルに自信がない場合は、未経験者も受け入れている会社を選びましょう。ただし、実態は未経験者を受け入れているものの、研修や教育をしないで常駐先に放り込むようなケースも見受けられるため、転職先選びは慎重に行う必要があります。
スキルアップ制度が充実している
エンジニアとして転職するだけでなく、その後のキャリアパスを見据えてスキルアップしていける環境であるかどうかも、転職先選びのポイントです。資格の受験料を負担する制度や資格取得のたびに報奨金がもらえるような会社は、エンジニアのスキルアップをサポートする会社であると判断できます。また、会社の制度を利用するだけでなく、プログラミング言語やテック系の技術などを独学でも勉強を続けていく姿勢が大切です。
エンジニアは女性にとってもメリットがたくさん
女性エンジニアには、職場に女性が少ない、キャリアプランが立てづらい、長時間労働になりやすいなどの辛い部分がある一方で、転職に有利、年収アップを目指せる、働き方の自由度が高いなどのメリットがたくさんあります。
女性としてエンジニアを目指すのか企業に他の職種で就職するのかなど今後のキャリアパスを考えていく上で、女性エンジニアはとてもいい選択となるでしょう。しかしまだまだ女性が少ない業界であるため、楽なことばかりではないことも覚えておきましょう。
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