プログラマーは深刻な人材不足のためIT企業からの需要が高い仕事です。
特に、最近では未経験からプログラマーになるためのサイト・スクールが急増しています。そのため、IT系の企業を就職・転職先として考えている方は多いのではないでしょうか。
- 未経験でプログラミングを独学で覚えて就職できるのか知りたい
- プログラマーに就職するにはどんなステップを踏めばいいかわからない
- 未経験の人がプログラミング学習で上手くいくコツを知りたい
「未経験からプログラマーになるまでの流れ」「プログラミングの独学方法のコツ」を理解すれば、自信を持って面接に挑むことができるでしょう。
未経験からプログラマーに就職するまでの流れ
実際のところ、完全未経験でもプログラマーに就職することは可能です。しかし、入社してから「自分には合わない」となっても残念な結果ですから一度独学で触ってみておくことをお勧めします。
自分で触れてみてプログラムに興味を持ったならば、就職先として検討して良いでしょう。まずは就職の流れについて見てみます。
本やプログラミングサイトで学習する
まずは、一度プログラミングを学んでみましょう。最初から「アプリを作ろう」や「サイトを完成させるぞ」と難しいことをしなくても構いません。どういうものか触れてみるような感覚で本やプログラミングサイトをみてみましょう。
本やプログラミングサイトでアプリ・サイトを模写する
プログラミング学習は読んで知るだけでなく、実際に作ってみることも重要です。自分でヒントや答えを見ずにプログラミング模写ができるか試しに作ってみましょう。その中でプログラミングの楽しさに気がつくかもしれません。
簡単なオリジナルアプリ・サイトを開発してみる
まずは模写を行ってみて、その先を知りたくなったら自分で考えた簡単なオリジナルアプリ・サイトを開発してみましょう。アプリ・サイトが完成しなくても十分です。続けてみたいと思ったらより難しい勉強をすることも良いでしょう。
作ってみたオリジナルアプリ・サイトは後ほど自分のポートフォリオとして面接で使用できます。完成に至らなくても、挑戦したことだけでも面接官にアピールする材料になるでしょう。
未経験の募集に応募する
企業によっては経験者しか募集していないケースがあります。未経験でも応募できる求人を探して、良いと感じた会社に応募してみましょう。応募した後は通常の就職・転職活動と基本的には変わりません。連絡を待っている間に自己アピールや会社情報の確認を進めておくと良いでしょう。
面接を行う
最後に面接です。自分がどれだけ入社したい思いがあるのか話しましょう。企業側とマッチした人材像であるか確認されます。企業の求める人材とマッチすれば、晴れてプログラマーとしての一歩が始まります。
入社後の流れ
入社後は、社内研修・OJTに取り掛かります。では、その流れをみてみましょう。
社内研修で基本的な内容を一から学習する
企業による部分がありますが、基本的に入社後は社内研修でプログラミングを学びます。社員を外部のスクールに通わせて学習させることもあるでしょう。学習は基本的な内容になります。わからない点は後々まで放置するとついていけなくなりますので、早めに疑問点をなくしましょう。
社内研修の期間は短いところで2〜3週間、長いところで2〜3ヶ月行う企業もあります。
OJTで実践を交えながら仕事内容を覚える
社内研修が終わるといよいよOJTです。OJTでは実際の案件を行いながら業務について学びます。「いきなり業務をやっても大丈夫なのか」と心配する必要はありません。上司が新人向けの業務を割り当てるため、簡単ではありませんが学びながら解決できるレベルが基本です。急に難しい業務を行うことはないでしょう。
OJT後は業務をしながら自分でも学習を継続する
OJTが終わっても自分で学習を継続しましょう。自分で主体的に学習を継続していれば、わからないことも調べながら解決できるようになっていきます。OJT後もプログラミング学習を楽しみましょう。
未経験のプログラミング学習方法
何から手をつけていいかわからない方のために、プログラミングの学習方法を紹介します。
どんなプログラマーになりたいか確認する
プログラマーには、さまざまな種類があります。以下のように多数のプログラマーが存在します。
- webプログラマー・・・webサイトを制作する
- アプリケーションプログラマー・・・アプリケーションを開発する
- 組み込み系システムプログラマー・・・家電製品やカーナビのプログラム開発を行う
将来像を明確にさせることでプログラミング学習もやる気が起きます。
プログラミング言語を決める
どんなプログラマーになりたいのか決めたら、次は学習するプログラミング言語を決めましょう。
- webプログラマー・・・「Java」「PHP」「Ruby」
- アプリケーションプログラマー・・・「Java」「C#」「Python」
- 組み込み系システムプログラマー・・・「Java」「C++」
この中でおすすめのプログラミング言語が「Java」です。理由としては、以下の通りです。
- 大手企業の採用システムでの利用率が高く、すぐに役立てる業務が多い
- プログラマーの募集として一番多い利用言語
- 開発のルールや正規化といった基本的な部分を知ることができ、他の言語を学ぶ下地になる
- 日本語での技術情報が多く共有されており、問題解決に近づきやすい
- Androidアプリから金融システムまで対応幅が広く、様々な開発の機会がある
学習方法を決める
学習方法は技術本・解説サイト・動画・スクールがあります。個人によって相性があるため、一度さまざまな学習方法を試してみるのが良いでしょう。いきなり高い費用を払うのも何ですから、技術本のように内容がまとまっているものが最初は良さそうです。
独学でプログラミングの勉強を続けるコツ
独学でプログラミングを勉強するのは簡単とは言いません。楽しく続けるためにコツを掴んでおきましょう。
毎日学習を継続する
どんな学習においても毎日学習することは大切です。1日30分勉強すれば、1週間で210分も勉強したことになります。また継続して行うことで脳に定着しやすく、理解度が上がっていく効果もあります。まとまった時間を週1回やるよりも、少しずつでよいので毎日続けるのが秘訣です。
毎回小さな目標を決める
目標がないと達成感も得られず、なぜプログラミングをしているのかわからなくなってしまいます。小さな目標で構わないので 「今日は〇〇の機能を勉強しよう」 とその日の目標を立ててから学習を始めましょう。目標があれば少しずつ積み重なっている実感も沸き、迷わず学習を進められるはずです。
独学する人におすすめする学習方法
「独学は少し難しい」という方もいることでしょう。その際は以下の方法で学習しましょう。
模倣でも良いので勉強しながら作品を完成させる
プログラミング学習サイトや技術本の中には、内容に沿って学習を進めるだけで作品が完成するものが複数あります。オリジナルの何かを作る前に、作品を完成させて自信をつけていくという方法もあります。「何がどうなってどう動いている」かを読み取って開発の理解を進めるようにしましょう。
独習にこだわりすぎない
独学では上手くいかない場合に自力で解決ができず、続けるのを諦めてしまう場合があります。進め方が合っているのか、理解は正しいのかと不安を抱くこともあるでしょう。
独学のプログラミング学習が難しいと感じた場合は、プログラミングスクールが視野に入ります。その他に独学の方向けに時間契約で質疑応答に対応してくれるサービスや、質問できるWeb掲示板などもありますから、費用やサービス内容、自分の学習具合等を考慮して都合の良いものを選ぶと良いでしょう。
まとめ
プログラミングの学習は日々継続することが大切です。技術本や学習サイト、スクールなど始める機会も増えてきたため、 まずは気軽に始めてみましょう。
独学でプログラミングを進めていると、わからないことが出てきたときに、聞ける人がいないということになり、行き詰まってしまうということもよくあります。
同じように独学でプログラミングを学んでいる人を見つけるなど、コミュニケーションが取れる人を見つけておきましょう。
プログラミングを習得するには時間が必要ですが、その間モチベーションを維持するのが難しく、挫折してしまう人も多いのです。
プログラミングの楽しさを知ることができたなら、プログラマーとしてITエンジニア道へすすむことも考えられます。
くれぐれも、高額な費用を払って自分にあっていないスクールと契約してしまったということがないように、プログラミングスクールに通う際には、事前調査をしっかりと行い、自分が目指す方向に適したスクールなのかはきちんと確認しておきましょう。
また、無償のスクールにも注意が必要です。無料で学べるなら最高!ということでよく契約書を読まずに契約してしまうと、転職先を斡旋されて、自由に選ぶ事ができなかったということにもなりかねません。
ITエンジニアは将来性の高い仕事です。できる限り効率的にプログラミングを習得し、プログラマーへの階段を登っていきましょう。