かねてより進められていた働き方改革でも在宅勤務が増えてきていたところに、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点もありリモートワークを導入した在宅勤務を行う企業が急増しました。
通常業務だけでなく、企業の採用活動も同じようにWEB会議ツールを利用さいたリモート化が急速に進み、採用面談もWEB上で行われることが最早一般的になっています。
IT業界であればリモート面接に対応できて当たり前という考え方もできますが、就職活動・転職活動を対面で会うことなく、オンライン(Web)で完結するというのが一般的になったことは衝撃です。
企業説明会も多くの企業がWEB上でウェビナーを活用したり、動画配信したりとオンライン企業説明会を開催するようになりました。
会場に赴くスタイルではなく、オンラインで完結するため、遠方であろうと距離を関係なく参加できることが好評で、採用活動の1つのツールとして活用されています。
ここではその先にある採用面談で<失敗しないための5つのポイント><好印象を与える為の6つのコツ>も解説してまいります。
まだまだ終息が見えない新型コロナウィルスの猛威に囚われず、企業人として働くためには、対面ではなくWEB面談でもしっかりと自分を魅せていくことが転職活動を成功さえるためのポイントです。
ポイント・コツとあわせてWEB上での転職活動を有利に進めていくための情報をまとめてご紹介します。目を通して転職活動に役立てて下さい。
Contents
WEB上の就活成功に「IT業界に特化した転職サービス」活用がおすすめ
WEB上がメインとなった就活の場を有利なものにするためにおすすめしたいのは、「専門の転職サイト」をうまく活用することです。
転職サイトは様々なサービスが展開されており、今後のキャリアビジョンをヒアリングしそれに合わせた転職先を紹介、そのためのフォローが受けられるようなものもあります。
IT業界専門の転職サービスには総合転職サイトと異なり、専門ならではの豊富な情報と特化したノウハウがあるため、「より条件の良い転職」がかなうということもポイントです。
転職サービスに提示する資料を電子データで準備しておく
WEB上での転職活動は初めて、という場合にはまず履歴書、職務経歴書を電子データとして準備しておく必要があります。
まずは書類選考からとなりますので、転職活動では重要な書類となります。
無料のテンプレートはWEB上にいくつも公開されていますから、ご自身にとって使いやすいもの、また相手先に見やすいと感じられるレイアウトのものを準備しましょう。また、履歴書の写真は明るく見えるものを用意して好印象となるよう心掛けておきます。
WEB面談で失敗しない!5つのポイントと好印象になる6つのコツ
企業によってどのツールを利用するかは様々ですが、WEB面談とはZoomやGoogle Meetなどのビデオ通話ができるツールを利用した面談方式です。
もともと、新型コロナウイルス感染リスクを避けるというために利用されるケースが多かったのですが、現在では求人している企業と求職者が離れた場所で対面して面談を行うことが難しい場合やリモートワークを導入している企業で日常的にコミュニケーションはオンラインで行う場合など、最早Web会議ツールは一般的に利用されています。
実際に対面して行う面談とは違うため、失敗して印象を悪くしてしまわないためのコツ・注意点について解説します。
WEB面談で注意すべき5つのポイント
WEB面談を受ける場合に注意しておかなければいけないポイントから解説させていただきます。
- 静かで明るい部屋で面談を受ける
- 事前に指定されたWEB面談ツール(Zoomなど)をインストールし利用方法を確かめておく
- できるだけ安定したインターネット環境に接続する
- 可能であればスマホではなくPCで受ける
- スーツ着用の上、身だしなみを整える
企業から資料共有などがおこなわれる場合も多いため、スマホではなく画面が大きなPCやタブレットを使用するのがおすすめです。
通話がノイズで聞き取れない等の問題がないよう、安定したインターネット環境の確保も大事です。
画像がぶれたりしてしまうことを避けるという意味でも安定して設置できるPCやタブレット端末を推奨しますが、難しい場合は企業に「スマホである」ということを伝えたうえで安定した場所に固定して面談を受けられるよう準備しましょう。設置の際はカメラを見下ろすことがないよう、高めの位置に固定できると印象も良くなります。
環境によっては逆光で顔が見えにくくなることもあるため、自分の顔がはっきりと映るように壁を背景にするというのもおすすめです。
WEB面談ということで油断してしまいがちですが、指定が無い限り転職活動なのでスーツでの面談が基本です。中には私服でチャレンジする方もいらっしゃいますが、面談という場であることを意識して身だしなみも整えるようにします。下半身が寝間着などでは不意に映り込むと心象も悪くなりますので、上下しっかりした服装を心掛けましょう。
身だしなみと合わせて背景に部屋のプライベートが映ってしまう、などということが無いように配慮しておくこともポイントです。
WEB面談で好印象を与える6つのコツ
続いてWEB面談で好印象を持ってもらうためのコツもお伝えします。
(1) はっきりとWEBカメラに目線を合わせて対話する
(2)「えーと…」「あのう…」など不要な言葉を多用しない
(3) 無駄に体を動かさない
(4) アカウントのプロフィール写真は就活用のものを準備し設定しておく
(5) 目線をまっすぐ向けた先にWEBカメラが来るように設置する
(6) メモを取る際にもPC操作はせず手書きでメモをする
目線は意識していないとどうしても画面上の相手の顔に向いてしまいがちです。WEB面談で相手の顔を見て話すためには目線はWEBカメラに向ける必要があるということは忘れないようにしましょう。実際のWEB面談を行っているシーンでも、多くの方が企業側からみて「自分の方をみていない」と感じてしまう目線になりがちでした。
人は考えている時「左上に目線をむけて思いだそうとする」のですが、これも印象が良くないためしっかりとWEBカメラを見るように意識しましょう。
目線と同じように、体が揺れてしまっている、座りなおす動作が多いなどもWEB面談では実際の面談以上に気になるもの。しっかり落ち着いて座れる体制を整えておきます。
先ほどの5つのポイントの部分で背景を壁にすると良いとお伝えしましたが、背景に余計なものが移り込んでいないかも十分確認する意味でも、WEB面談前に安定して通話できるか、画像は問題ないかを確認しておくことも忘れないでください。
プロフィール用の写真もこのときだけはプライベートなものではなく、就活用のきちんとした印象のものを用意します。あわせてアカウント名もできればフルネームで漢字表記、またアルファベット表記にしておくようにしましょう。転職活動用にアカウントを新しく準備しておくのも良いでしょう。
PCを使う事に慣れていると面談の最中のメモもPCで取りたくなることもあるかもしれません。ですがタイピング音や振動が大きな雑音となるため、メモを取る場合は手書きにするようにします。
WEBカメラにまっすぐ視線を向け、はっきりとした口調で自分をアピールできるような準備を整えるためにも、WEB面談前にご友人や家族の方に映り具合を確認していただくようにするのもおすすめです。
IT業界での求職者の皆様ということも合わせると、WEB面談に使用するツールの操作もある程度確認しておくと印象も悪くなりません。
WEB面談だけでなく直接訪問する場合のポイント
非常事態宣言の解除が進む中では急激に数は増えないと考えられますが、今後のことも併せてWEBでの転職を行っていると中には「一度会ってお話したい」というケースも想定されます。採用担当の悩みとなっている、WEB上だけでは伝わらない求職者の雰囲気をみたい、などの場合にこのケースが考えられます。
この場合にもWEB面談時と同じように、スーツを着用し身だしなみを整えるのは言うまでもないでしょう。訪問時はマスクを着用の上で、消毒液の設置があれば利用する等の気遣いを心掛けましょう。また、面談時にマスクを外すかどうかは事前に確認しておきます。花粉症などの場合は逆に、事前に伝えておくことで先方が無駄な危機感を抱かないで済みます。
それ以外に何か提出が求められるのであれば忘れずに準備をすることも必要ですから、訪問前の確認は丁寧に行っておくと良いでしょう。
当日は身だしなみを確認したうえで時間通りに企業を訪問できるように、時間にはゆとりをもって行動することも忘れないでください。
雇用保険手続き・受給資格決定/ハローワークで求職する場合
会社が倒産した、離職せざるを得なくなったなどでハローワークでの手続きが必要なケースがあるかもしれません。ここでは雇用保険(失業保険)の手続きや、すでに受給資格決定された方の手続きについても解説します。
2020年3月11日より新型コロナウイルス感染拡大防止の関係で求職の為にハローワークへの訪問することなく、WEB・郵送で手続きができるようになりました。ただし、新たに受給資格決定手続きを行う場合には今まで通りハローワークでの受給資格決定手続きを行う必要があります。
また、特例として通常は失業中に雇用保険を受け取るためにハローワークへの来庁必須となっていましたが、令和2年5月31日までに失業認定日がある場合に限り、郵送での手続きも可能になっています。
その際に送付するものとして以下のものが指定されています。
(1)雇用保険受給資格者証
(2)失業認定申告書
(3)本人宛返信用封筒(切手は不要)
(4)不足資料があった場合送付すること
自粛要請解除の動きが進んではいますが、3密回避のため地域によって平常時と異なる点が残る可能性は十分にあります。詳細については最寄りのハローワークの案内があるはずなので、事前に確認しておきましょう。
WEB上での転職活動はIT特化の転職サービスの活用とポイント・コツを踏まえた活動を
ここまで急速にWEB上で行われることが広まった転職活動・採用活動について、求職者の方に役立てていただきたい情報をまとめてまいりました。
より有利に条件の良い転職を叶えるために、IT業界に特化した転職サービスを活用することは忘れないでいただきたいポイントです。
その上でWEB面談を好印象で乗り切るための6つのポイントと5つのコツも忘れずにご活用ください。WEB面談で気を付けておかなくてはいけないポイントについては、面談前にもう一度ご確認いただくことをおすすめします。
無料で使える主要Web会議ツール
ここでは、皆さんもご利用されている主要なWebミーティングツールの公式サイトをご紹介します。
zoom
公式サイト:https://explore.zoom.us/ja/products/meetings/
以前は1対1であれば時間無制限で利用することができたこともあり、利用者が爆発的に増えました。しかし、現在では時間制限が設けられています。現在でも6割の企業が利用されていると言われており、代表格といえるツールです。
Google Meet
公式サイト:https://apps.google.com/intl/ja/meet/
Google Meetはグーグルのアカウントを持っていれば誰でも利用できます。無料で利用する場合、100名までなら60分の利用が可能で、専用アプリケーションをインストールしなくても利用できますのでブラウザで完結できて気軽につかうことできます。
Microsoft Teams
公式サイト:https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-teams/group-chat-software
マイクロソフトが開発、提供するコラボレーションプラットフォームで、Microsoft 365の一部になっています。以前はSkypeが提供されていましたが、現在ではサービスが終了しており、Taeamsに移行されました。Office製品との親和性が高いのが特徴です。
CISCO Webex Meetings
公式サイト:https://www.webex.com/ja/video-conferencing.html
ネットワーク機器メーカーの最大手として有名なシスコシステムズのツールで、世界では最も利用数が多いのではないかと言われています。特徴としては音声や映像が高品質で、通信が安定している、セキュリティも力を入れているので安心して利用することができることです。