IT人材不足が叫ばれるなか、未経験からプログラミングスキルなどを習得してエンジニア転職を目指す人が増えています。
エンジニアという職種は、保有するスキルによっては高い年収を得られるだけでなく、需要の高い技術を習得すれば、将来に渡って幅広いキャリアを描けます。
一方で、未経験者がエンジニア転職を目指す際には、さまざまなことに注意が必要です。正しい情報収集を行わないまま転職すれば、後で「こんなはずじゃなかった」と後悔するかもしれません。
この記事では、エンジニア未経験で転職する際の注意点と、転職のコツやスキルの学び方について詳しく解説します。
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Contents
未経験でもエンジニアへ転職できる?
エンジニア未経験の人にとって、「未経験でも転職できる?」というのは特に気になるところでしょう。まずはじめに、未経験者のエンジニア転職について見ていきます。
未経験からでもエンジニアへの転職は可能
結論から先に言ってしまえば、未経験からでもエンジニアへの転職は十分に可能です。
世界中でデジタル化やAI技術の革新が進むなか、日本ではIT人材が大幅に不足しており、経済活動を継続する上での大きな社会的課題となっています。
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の2022年調査によると、IT人材が「量的に不足している」と回答した企業は39.6%、「質的に不足している」と回答した企業は38.7%にのぼります。
参考:デジタル時代のスキル変革等に関する調査(2022年度)企業調査報告書|IPA(P25)
このようなIT人材不足を背景に、エンジニア業界は売り手市場が続いています。エンジニアに重要なのは実績や成果、経験ですが、慢性的な人材不足に苦しむ現状ではそうも言っていられないため、未経験者であることがそこまで大きなデメリットにはならないのです。
「未経験可」の求人でも最低限のスキルは必要
未経験からでもエンジニアへの転職は可能でありつつ、最低限のスキルは必要です。
前項でご紹介したIPAの調査では、エンジニアが「質的に不足している」と回答している企業が4割近くありました。エンジニアが人数的に補充されたとしても、そのエンジニアにスキルがなければ、企業にとっての戦力にはなり得ないということを意味しています。
未経験OKの求人をみて、入社後に研修が用意されているから安心してしまうのは非常に危険です。入社後3ヶ月〜半年程度の研修のケースが多いですが、プログラミングの学習を実務で使える程度まで習得するとしたらかなりのハイペースです。研修で躓いてしまうと、もう遅れを取り戻すことが厳しいかもしれません。
「未経験だから」は、現場では通用しません。未経験者だからこそ、エンジニアとして必要な最低限のスキルを自らの力で身につけ、磨く努力が必要なのです。
エンジニアに向いている人はこんな人
エンジニアになる人にはどのような特徴があるのでしょうか。具体的に見ていきましょう。
学び続けることができる
エンジニアに向いている人は、学び続けることができる人です。
エンジニアが保有しているスキルや技術は、日々進化しています。そのため、今持っているスキルをただ使うだけでなく、時代や状況に応じてアップデートし、常に学び続ける必要があるのです。
忍耐力がある
エンジニアに向いている人は、忍耐力がある人が多いです。
エンジニアの仕事の本質は、日々パソコンに向かってプログラミングを行い、エラーが出たら都度対応し、トライ&エラーを繰り返すことにあります。そのため、細かくて地道な作業を黙々と続けるための忍耐力が求められるのです。
モノ作りが好き
エンジニアの仕事はクリエイティブなものであり、モノ作りが好きな人はエンジニアに向いています。
職人のように手先を器用に使うわけではありませんが、エンジニアの仕事はゼロから新しいプログラムを作り上げていく作業です。このような「作り上げていく」工程を楽しめる、好きという人でなければ、続けるのが難しいのです。
作業に詰まったときに人に相談できる
エンジニアに向いている人は、作業に詰まったとき誰かに相談できる人です。
分からないことに直面したとき、自力で最後までやり遂げようと努力することは非常に大切です。しかし、技術的な疑問・問題の場合、誰かに相談すると案外あっさり解決することがあります。
そのため、人に相談するといったコミュニケーションもエンジニアには大切なのです。
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未経験からエンジニアへ転職するときの注意点 6つ
未経験からエンジニアへ転職を目指すとき、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。具体的な注意点を6つご紹介します。
未経験でもポートフォリオなどで実績をアピールする
まず大切なことは、未経験でもポートフォリオなどによって実績をアピールすることです。
どれほど売り手市場であったとしても、未経験であることは採用側にとってはマイナス面に映ります。だからこそ、経験がないことをいかにカバーできるかが重要なポイントになるのです。
ポートフォリオは、プログラミング学習などを通じて習得したスキルを提示できるプレゼンテーションツールであり、積極的に活用していくと良いでしょう。
「自分を採用すればこんなにメリットがある」と思わせるクオリティを確保することが大切です。
未経験の場合、前職よりも年収が下がりやすい
次に注意すべき点として、未経験の場合には前職より年収が下がりやすいことが挙げられます。
「エンジニアになれば年収が上がる」と思われがちですが、当然ながら年収にはスキルや実績、経験が伴います。未経験の人には評価されるべき実績がないため、はじめから高い年収を期待することは難しいでしょう。
エンジニアとしての実績を積み、高いスキルや経験が評価されるようになれば、年収もおのずと上がっていきます。
多忙なSES企業が多い
未経験のエンジニア転職で注意すべき点として、多忙なSES企業が多い点が挙げられます。
SESとは「システムエンジニアリングサービス」のことで、正社員として採用された企業とは異なるクライアント先企業へ常駐して開発を行うというものです。
未経験からエンジニアへ転職した人の多くはSESとして働くことになりますが、労働時間や仕事内容は常駐先によって異なります。
一般的に、SESは「大変」「きつい」などと言われることがあります。そのため、現場によっては多忙になることを覚悟する必要があります。
雑務からスタートすることもある
未経験者の場合、雑務からスタートすることもあります。
特にSESの現場などにおいて、最初はプログラミングなどの開発ではなく、初めてシステムテストをさせられたり、誰にでもできるような雑務ばかりを任されるかもしれません。
「これは自分のやりたい仕事ではない」と不満に感じるかもしれませんが、スキルの低いうちは任せられる仕事が少ないのも事実です。実績を積み、高いスキルを保有するようになれば、任される仕事は自ずとレベルの高いものへと変化していきます。
人手不足でブラックな場合がある
未経験者の転職の注意点として、人手不足でブラックな職場である可能性が捨てきれません。
勤務する企業の性質などにもよりますが、慢性的な人手不足を抱えている現場では、ブラックな勤務状況が状態化していることがあります。
転職の際には、企業がどのような状況で人を集めているのかを入念に確認しておくことが大切です。
企業はできるだけ若い人を求めている
IT業界に限ったことではありませんが、企業はできるだけ若い人材を求めていることは考慮するべきでしょう。エンジニアには実績やスキルが大切ですが、転職の際には年齢も評価の材料に含まれているということです。
一般的に、20代は多様な知識を吸収しやすい時期なので、将来的に大きく成長することが期待できます。一方30~40代の人は、経験に基づいた需要の高いスキルや知識、マネジメントスキルなどが重宝されます。
年齢や経験に応じた実績をアピールすることによって、転職成功率を高められるでしょう。
未経験からエンジニアのスキルを学ぶ方法
未経験からエンジニア転職を果たすためには、プログラミング言語などのスキルを習得する必要があります。ここでは、エンジニアのスキルを学ぶ方法について見ていきましょう。
プログラミングスクールに通う
働きながらスキルを学びたいと思う人には、プログラミングスクールに通うという方法があります。
スクールごとに独自のカリキュラムを持っており、短期的かつ効率的にスキルを習得できるノウハウが詰まっています。
人気のプログラム言語やスキルを習得できれば、転職の際のアピールポイントが広がるでしょう。
Webサイトや書籍などを使い独学で勉強
プログラミングスクール以外の方法として、Webサイトや書籍などを使って独学で勉強する方法があります。
スクールとは違いカリキュラムがないので、自分のペースで自由に勉強を進められます。一方で、分からないことがある場合に質問できる環境がなく、多くの人が挫折しやすいことは認識しておきましょう。
勉強会やコミュニティに参加したり、SNSを活用するなどして、一緒に勉強を進められる仲間を作れば、継続しやすくなります。
未経験からエンジニアを目指すときの転職エージェントの活用法
未経験からのエンジニア転職には、転職エージェントを活用すると安心です。ここでは、転職エージェントの活用法について見ていきましょう。
業界の情報をもらうことができる
転職エージェントを活用すれば、業界の情報をもらうことができます。
未経験で右も左もわからない状況のなか、必要な業界情報を教えてもらえるのは大きなメリットです。
気になったことや確認しておきたいことがあれば、積極的に質問して情報収集を行いましょう。
企業の詳しい情報を知ることができる
転職エージェントを活用することによって、企業の詳細情報を知ることができます。
転職エージェントだからこそ保有している内部情報などもあるので、自分でネット検索しただけでは出てこないような有益な情報を得られるかもしれません。
企業との交渉がスムーズになる
転職エージェントは転職先の仕事選びから面接、入社までバックアップしてくれるため、交渉をスムーズに進められます。
未経験で不安に感じていることがあっても、転職エージェントがカバーしてくれるので安心です。転職後の要望などがあれば、エージェントに漏れなく伝えるようにしましょう。
未経験からの転職のアドバイスをもらえる
業界知識も経験もない未経験者にとって、転職のアドバイスを貰えると助かりますよね。
転職エージェントを活用すれば、業界や志望する企業への転職に特化したアドバイスを貰えるため、未経験で不利な転職であっても適切にフォローしてもらえるでしょう。
未経験からエンジニアになるには準備が不可欠
未経験からエンジニアへの転職は、決して不可能なことではありません。一方で、未経験者は独自にプログラミングなどのスキルを習得し、ポートフォリオを作成するなどによって、未経験であることをカバーできるよう準備を進めることが大切です。
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