エンジニアは、独学でも十分に目指すことが可能です。IT業界の需要が拡大する中、未経験からエンジニアを目指す人も増えています。
本記事では、独学でエンジニアになるための具体的なステップや、必要なスキル、勉強方法について解説します。
未経験からエンジニア転職を成功させるためのポイントを見ていきましょう。
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独学でもエンジニアになれる
IT業界は急速に成長しており、エンジニアの需要も拡大しています。独学であっても、正しい勉強方法と継続的な学習を行えば、十分にエンジニアとして活躍することが可能です。この章では、需要の拡大や未経験でも挑戦できる背景について解説します。
エンジニアの需要拡大によって求人数が増えている
IT業界では、DXや技術革新の進展により、エンジニアの需要が急増しています。経済産業省によると、国内のIT人材不足は2020年で約30万人、2030年には少なくとも41万人に達すると予測されています。
この状況に対応するため、多くの企業がIT人材を求め、求人の数が大幅に増加しています。
参考文献:経済産業省|IT人材育成の状況等について
未経験可の求人が多い
エンジニア求人の多くが未経験者向けです。2024年9月時点で、マイナビ転職では約30%、リクナビNEXTでは約34%が未経験者歓迎の求人です。
企業は実務経験がなくても、基礎知識やプログラミングスキルを持つ人を積極的に採用しています。特に開発やインフラエンジニア職でその傾向が顕著です。
エンジニアに求められる知識
エンジニアとして成功するためには、ITの基礎知識から専門的なスキルまで、幅広い知識が必要です。
この章では、エンジニアに求められる具体的な知識やスキルについて探っていきましょう。
ITの基礎知識
エンジニアとして働くためには、ITに関する基礎知識が必須です。
たとえば、ネットワークやサーバーの仕組み、プログラミングの基本概念など、基本的な技術知識を習得しておきましょう。なぜなら、企業は教育コスト削減の観点から、採用する際に基礎知識を持つ人材を重視する傾向にあるからです。
プログラミングスキル
エンジニアにとって、プログラミングスキルは最も重要な要素の一つです。独学でも、実際にコードを書いて開発経験を積むことが求められます。
個人的なプロジェクトでも良いので、何かを作り上げる経験を持つことは、実務での即戦力につながります。
設計スキル
エンジニアは、クライアントの要件をシステムとして実装する設計スキルも必要です。効率的に要件を満たすための設計能力は、実務を通じて磨かれますが、独学でも理論や方法を学びながら実践することで向上させることができます。
独学でエンジニアになるためのポイント
独学でエンジニアを目指す際、計画的に学習を進めることが重要です。
この章では、独学でエンジニアになるためのポイントを解説します。
何ができるエンジニアになりたいか明確にする
独学でエンジニアを目指すには、まず「何ができるエンジニアになりたいか」を明確にすることが重要です。
エンジニアにはWeb開発、インフラ、セキュリティなどさまざまな分野があり、それぞれで必要なスキルが異なります。目標を明確にすることで学習計画が立てやすくなり、効果的にスキルを習得できるでしょう。
学ぶプログラミング言語を決めて学習方法を決める
エンジニアになるためには、学ぶべきプログラミング言語を決めることが最初のステップです。自分が進みたい分野に合った言語を選ぶことで、必要なスキルを効率よく身につけられます。
次に、学習方法を決め、教材や学習サイト、オンライン講座などを活用して、実践的に学び進めることが重要です。
プログラミングの基礎を理解する
プログラミングの基礎を理解することは、エンジニアとしてのキャリアを積むための基盤です。
基本的な構文やデータ構造、アルゴリズムの理解がしっかりしていると、どんなプログラミング言語にも応用が利きます。基礎を押さえることで、複雑な開発にも対応できる応用力が身につきます。
具体的なエンジニアの仕事を探してみる
自分が目指すエンジニア像が明確になったら、実際にエンジニアの求人を調べてみましょう。
求人情報から、企業が求めるスキルや経験を把握することで、学習目標をさらに具体化できます。業界でどのような技術が必要とされているのかを知ることは、独学の方向性を確実にするためにも有効です。
勉強するべき言語
エンジニアとして活躍するためには、職種ごとに適したプログラミング言語を習得することが必要です。言語ごとに特徴や得意な分野が異なるため、目指すエンジニア像に合った言語を選び、効率的に学習を進めましょう。
開発エンジニア
開発エンジニアは、アプリケーションやシステムの開発を担当します。汎用的で、多くのプロジェクトで使用される言語が求められます。
開発エンジニアによく利用される言語の特徴を、以下の表にまとめました。
プログラミング言語 | 言語の特徴 |
Java | オブジェクト指向で、大規模開発やモバイルアプリ開発に適しており、セキュリティと安定性が高い |
Python | シンプルで学習しやすく、データ分析や機械学習、AI分野で広く使われている |
PHP | 動的なWebサイトやアプリケーション作成に適したスクリプト言語で、サーバーサイドでよく使用される |
Web系アプリケーションエンジニア
Web系アプリケーションエンジニアは、ECサイトやSNSなどのWebサービスを構築します。フロントエンドからバックエンドまで、さまざまな言語を習得することが求められます。
Web系アプリケーションエンジニアによく利用される言語の特徴を、以下の表にまとめました。
プログラミング言語 | 言語の特徴 |
PHP | Webアプリケーション開発に特化しており、サーバーサイドで広く利用される |
Java | 拡張性と安定性が高く、エンタープライズ向けのWebアプリ開発に強い |
Ruby | 簡潔で書きやすい文法を持ち、Ruby on Railsを利用した迅速な開発が可能 |
SQL | データベースの操作や管理に必要な言語で、データ処理に欠かせない |
サーバーサイドエンジニア
サーバーサイドエンジニアは、サーバー上でのデータ処理や、システム全体の運用・管理を担当します。高い効率性と安定性が求められる言語を使いこなす必要があります。
サーバーサイドエンジニアによく利用される言語の特徴を、以下の表にまとめました。
プログラミング言語 | 言語の特徴 |
PHP | サーバーサイドでの動的なWebサイト開発に広く使用される |
Python | 汎用性が高く、サーバーサイドの効率的なバックエンド開発に向いている |
Perl | テキスト処理やシステム管理、サーバー管理に優れている |
JavaScript (Node.js) | フロントエンドとサーバーサイドの両方で使用可能で、統一した開発が可能 |
エンジニアを独学で目指す際におすすめの資格
独学でエンジニアを目指す場合、資格の取得は自分のスキルを証明する重要な手段です。
この章では、独学で目指せるおすすめの資格について見ていきましょう。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、IT全般に関する基礎的な知識を問う国家資格です。プログラミングやデータベース、ネットワーク、セキュリティなど、幅広い分野をカバーしています。エンジニアとしての第一歩として、ITスキルの証明になります。
未経験者でも挑戦しやすい資格で、システム開発やインフラエンジニアを目指す際に役立つでしょう。
項目 | 内容 |
試験時間 | 科目A:90分 科目B:100分 |
合格率(%) | 約25% |
目安勉強時間 | 200時間 |
出題数 | 科目A:60問 科目B:20問 |
出題形式 | 科目A:多肢選択式(四肢択一) 科目B:多肢選択式 |
受験方式 | CBT(コンピュータでの受験) |
受験費 | 約7,500円 |
受験場所 | 全国の試験会場 |
開催時期 | 通年 |
公式URL | IPA|基本情報技術者試験 |
ITパスポート
ITパスポート試験は、ITに関する基礎知識を証明する国家資格です。ITを活用するための基本的な知識や技術が求められ、IT業界以外でも活用できる内容が含まれています。未経験者にとっても挑戦しやすく、ITの基礎を固める良いステップとなるでしょう。
項目 | 内容 |
試験時間 | 120分 |
合格率(%) | 約50% |
目安勉強時間 | 50~80時間 |
出題数 | 100問 |
出題形式 | 四肢択一式 |
受験方式 | CBT(コンピュータでの受験) |
受験費 | 約7,500円 |
受験場所 | 全国の試験会場 |
開催時期 | 通年 |
公式URL | IPA|ITパスポート |
Oracle認定Java
Oracle認定Java資格は、Javaプログラミングスキルを証明するための資格です。Javaの基本的な構文やオブジェクト指向の理解を測るもので、Javaを使用するエンジニアにとっては有力な資格です。
特に、Java Silver(Oracle Certified Java Programmer, Silver SE)は、Javaを使った開発を目指す人や、Javaを業務で使用するエンジニアにとって、最初のステップとなるものです。
項目 | 内容 |
試験時間 | 約180分 |
合格率(%) | 63.0% |
目安勉強時間 | 80~100時間 |
出題数 | 80問 |
出題形式 | 選択式 |
受験方式 | CBT方式(コンピュータでの受験) |
受験費 | 37,730円(税込) |
受験場所 | 全国のテストセンター |
開催時期 | 通年 |
公式URL | Oracle University|Oracle Certified Java Programmer, Silver SE |
独学での勉強に限界を感じたら?
独学でエンジニアを目指す過程で、学習が進まなかったり、モチベーションが低下することもあるかもしれません。そのようなときには、他のリソースを活用し、モチベーションを維持しましょう。
この章では、学習をサポートする具体的な方法を紹介します。
勉強サイトを利用する
独学が進まないと感じたら、UdemyやProgate、ドットインストールなどの学習サイトを利用するのがおすすめです。サイトでは、初心者向けに特化した教材や動画が揃っており、基礎から実践的なスキルまでを学べます。
特にProgateやドットインストールは無料で始められるため、コストを抑えながら学習を進められます。また、Udemyでは有料ながら定期的なセールがあり、高品質なコースを手頃な価格で学べるのも魅力です。
スクールを利用する
独学に限界を感じたときは、プログラミングスクールを利用するのも有効な手段です。スクールでは体系的なカリキュラムに沿って学習を進められるため、効率よくスキルを習得できます。有料のスクールもありますが、転職支援会社が運営する無料のプログラムもあり、特に転職を考えている場合は有力な選択肢です。
エンジニア転職のプロに相談する
学習やキャリアに迷った際には、エンジニア転職のプロに相談するのも効果的です。転職エージェントでは、未経験者歓迎の求人を紹介してもらえるだけでなく、効率的な学習方法やキャリアのアドバイスも受けられます。個人では見つけにくい求人や、転職活動に役立つサポートを提供してもらえるため、スムーズな転職が期待できるでしょう。
独学でもエンジニアになる道は多数ある
独学でエンジニアを目指す道は多くあります。
大切なのは、まず自分がどんなエンジニアになりたいかを明確にし、その目標に合わせた学習方針をしっかり固めることです。適切なプログラミング言語を選び、効果的な学習方法を見つけることで、独学でも着実にスキルを身に付けることができます。 そして、エンジニアとしての成功への道がより確実にするために、転職支援サービスやエージェントを積極的に活用し、キャリアのサポートを受けるようにしましょう。