エンジニアと一括りで言っても、実際には様々な職種に分かれており、業務や仕事内容も大きく違っています。そのため、職種毎に必要なスキルも違っていますので、エンジニアを目指して闇雲にスキルアップを図るのはおすすめできません。
エンジニアにはどのような職種があるのかをまず理解して、自分が目指す職種を決めることが大切です。そして、仕事に必要な技術スキルを身に着けましょう。
また、どの職種にも共通して求められているヒューマンスキルなどもあることを理解しておくと役に立ちます。
本記事では、スキルアップして転職を成功させたい方に向けて、エンジニアに必要な6つのスキルを徹底解説します。スキルアップの方法とスキルの一覧、そしてスキル習得におすすめの資格を8つご紹介します。
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Contents
エンジニアの主な職種11選
エンジニアは、複数の職種があり、どの分野に特化するかで役割が異なります。
ここでは、主なエンジニア職種別にその特徴を11個紹介します。
システムエンジニア
SEは、顧客の要望をヒアリングし要件定義を行い、システム全体の基本設計や詳細設計、プロジェク管理をおこないます。また、実際にプログラミングに携わることも多いようです。全般的なIT知識と論理的思考力が必要な職種です。
社内SEという職種もありますが、こちらはSEと違い社内システムに携わる情報システム部門に近い職種になります。
アプリケーションエンジニア
アプリケーションエンジニアは、プログラマーとも言われユーザーの目が直接触れるアプリの開発行います。画面の使いやすさを追求するUI/UXの知識とプログラミングスキルが必要な職種です。
業務系、Web、スマートフォン向けなどのアプケーション開発が含まれています。
インフラエンジニア
インフラエンジニアは、サーバーやネットワークなどの基盤構築や運用を行います。基盤知識以外にハードウェア機器に関する広い知識が必要となり、システムの安定稼働に必要不可欠な職種です。
ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアは、企業内外のネットワーク構築や運用を行います。ネットワークに関する深い知識と問題解決能力が求められる職種です。
サーバーエンジニア
サーバーエンジニアは、サーバーの構築や管理を行います。データ管理を行うサーバーサイドに関する広い知識が必要な職種です。
フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアは、WebサイトやアプリのUI開発を行うプログラマーのことです。HTMLやCSS、JavaScriptなどの知識が求められる職種です。
利用者の目に直接触れる画面などを構築することからも、ユーザビリティやデザイン性などの知識が必要となります。
クラウドエンジニア
クラウドエンジニアは、クラウドサービスの構築、運用を行います。AWSやAzureなどのクラウドサービスに精通していることを求められる職種です。
セキュリティエンジニア
セキュリティエンジニアは、サイバーセキュリティ対策を専門とします。セキュリティ知識と対応力が必要で企業の情報資産を守る職種です。
ソフトウェアエンジニア
ソフトウェアエンジニアは、ソフトウェアの開発、テスト、保守を行います。複雑なソフトウェア開発には高度なプログラミング技術が求められる職種です。
主にはパソコンやスマホのアプリケーション・家電や自動車を制御するソフトウェアなどを開発します。
データサイエンティスト
データサイエンティストは、ビッグデータの分析や機械学習モデルの開発を行います。ITの知識以外に、統計学やAIの知識を駆使する職種です。
セールスエンジニア
セールスエンジニアは、ITの技術的な知識を活用して、営業活動を行います。顧客の課題を引き出すコミュニケーションスキルや、提案力が重要となる職種です。
エンジニアに必要な基本スキル6選
エンジニアになるためにどのようなスキルが必要なのでしょうか。
ここでは、エンジニアに必要な基本スキルを具体的に6つ紹介します。
プログラミングスキル
プログラミングスキルは、どのエンジニアにとっても中核となるスキルです。Web開発はもちろん、上流工程や基盤構築などさまざまなシーンで活用します。
また、プログラミング言語はJava、PHP、Pythonなど様々なものがあり、トレンドや利用シーンによって選定されます。
論理的思考力
論理的思考力は、プロジェクトを問題なく、効率的に進めるために必要不可欠なスキルです。システムは論理的に動くため、基本スキルといえます。
ヒアリング能力
ヒアリング能力は、相手から正確な情報を収集、理解する上で必須スキルとなります。特に、顧客接点が多く上流工程を担当するエンジニアにとって重要なスキルです。
コミュニケーション能力
どのエンジニア職種もチームで作業を行うため、コミュニケーション能力は重要なスキルです。報告や相談などのコミュニケーションを通して、円滑にタスクをこなす必要があります。
問題解決能力
問題解決能力は、予期せぬ問題に対処するため必要不可欠です。プロジェクトを成功に導くために重要なスキルといえます。
自己管理能力
エンジニアは、タスクの納期を厳守しなければなりません。そのため、自己管理能力が必要不可欠です。
エンジニアがスキルアップする方法
IT業界では、スキルアップするほど市場価値を高めることが可能です。
ここでは、エンジニアがスキルアップする3つの方法を紹介します。
資格取得
資格の取得は、自身の知識とスキルが証明できます。資格取得後は実務への活用が可能になるため、おすすめのスキルアップ方法となります。上位資格を取得し他者と差別化を図ることで、就職や転職に有利に働くでしょう。
IT業界では資格を持っているかよりも、実務経験が評価されやすい傾向にあります。しかし、資格取得のための学習をしっかりと行うことにより、知識として身につけることで実務に役立てやすいというメリットがあります。
大切なのは、資格取得のための学習だとは思わず、知識習得のための学習であることを心がけましょう。
エンジニア副業
近年のエンジニア不足から企業価値向上のため、エンジニア副業を許可している企業が多く存在します。副業を通じて、本来関わる機会のない複数の業界や技術領域で経験を積むことができます。これにより、スキルの幅を広げ、キャリアの可能性を広げることが可能です。
独学でプログラミングの勉強
業務に関連しないプログラミング言語の独学もおすすめです。近年、オンラインプログラミングスクールが充実しており、無料記事や関連記事の閲覧も効果的な勉強法です。新しいプログラミング言語の習得は、キャリアアップや収入アップに繋げることができるでしょう。
エンジニアのスキル習得におすすめの資格5選
資格の取得を通して、エンジニアのスキルが取得できるおすすめの資格を5つ紹介します。
ITパスポート
ITパスポートは、IPA独立行政法人情報処理推進機構が定める「ITの基本的な知識を認証する」国家資格です。ITの基礎知識を問われるため、エンジニア転職を考えている初心者におすすめの資格となります。
基本情報技術者
基本情報技術者試験も、IPAが定める国家資格です。上記のITパスポートの上位資格で、システム開発についての基本的なIT知識が得ることができます。
応用情報技術者
応用情報技術者試験も、IPAが定める国家資格です。上記のIPA資格より難易度が高く、システム設計や運用などの深いIT知識を得ることができます。
CCNA(シスコ技術者認定)
CCNAは、ネットワーク機器で高いシェアを誇るシスコシステムズのネットワーク技術に関する専門知識を得ることができます。ネットワークエンジニアを目指す人は取得すべき資格です。
ネットワークスペシャリスト
ネットワークスペシャリストは、IPAが定める国家資格です。前述した応用情報の上位資格で、ネットワークに特化した内容となります。インフラエンジニアやネットワークエンジニアを目指す人におすすめの資格です。
エンジニアのスキル習得におすすめのプログラミング言語資格4選
ここでは、近年人気が高まっているプログラミング言語を中心に、エンジニアのスキル習得におすすめの資格を4つ紹介します。
Oracle認定Javaプログラマ
Oracle認定Javaプログラマは、データベースで高いシェアを誇るオラクル社が認定するJava資格です。Javaは現在も需要が高く、Javaスキル習得のために学ぶ資格としておすすめの資格となります。
Python3エンジニア認定基礎試験
Pythonは、AIやデータサイエンス分野で広く使用されているため、2023年現在も注目されているプログラミング言語です。Python3エンジニア認定基礎試験は、Pythonの基礎知識と実務能力を問うため、スキル習得におすすめの資格となります。
PHP技術者認定試験
PHP技術者認定試験は、PHPに関する専門知識と実務スキルが問われます。PHPは、比較的新しいプログラミング言語ですが、Web開発に広く用いられ、注目が高いプログラミング言語です。
Ruby技術者認定試験
Rubyも比較的新しいプログラミング言語ですが、Web開発を中心に人気が高まっているプログラミング言語です。本資格を通して、Rubyのプログラミングを身につけることができます。
今後特に求められるエンジニアのスキル
プロジェクトマネジメントスキル
IT人材の不足やIT技術の普及により、PM(プロジェクトマネージャー)が不足しているため、プロジェクトマネジメントスキルは今後特に求められるスキルの一つです。
プロジェクトマネジメントスキルは、トレンド言語と異なり、進捗管理をはじめ普遍的なITスキルであるため廃れず、かつ他のエンジニア職種にも活用できます。
PMにとして仕事ができるようになると明らかに平均年収があがりますので、年収アップを目指すのであればPMをキャリアパスとして設定するといいでしょう。
クラウドサービス活用スキル
クラウドサービスは、柔軟で効率的かつコスト削減などに貢献するため、多くの企業で検討・採用されています。AWSやAzure、Google Cloud Platformなどのクラウドサービスを活用できるスキルは、将来性が高いスキルといえます。
エンジニアのスキルを高めて希望の企業に転職しよう
IT業界でのスキルの習得することは、エンジニアとしての市場価値を高め、キャリアアップや年収アップに繋がります。
日々計画的で意識的にスキルを高めることで、希望の企業への転職も可能になるでしょう。
エンジニア未経験であっても、資格を取得することで就職や転職する際のスキル証明として活用できるため、積極的なスキル習得をおすすめします。
ITエンジニアの転職において、資格はあまり重要視されていません。IT業界は資格よりも、実務経験を優先する傾向が強いので、業界経験者の方は注意しておきましょう。
もし、未経験からの転職であれば、資格やスキルを取得していることは知識の証明にもありますので、履歴書などの応募書類にはきちんと記載しておきましょう。
どのようなエンジニアを目指すのか迷ってしまったり、自身のスキルで転職をすることは可能なのかなど悩んでいたら、転職エージェントに相談してみてはいかがでしょう。
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