「ハイブリッドワークが適用されていて、リモートワーク中に集中しづらく困っている」
「在宅勤務で誰とも会話することがないので孤独感がぬぐえず集中しきれない…」
「テレワークも慣れてくるとどうしてもやる気が出なくて、生産性が落ちているのを実感している」
新型コロナ禍において急速に普及したリモートワーク(在宅ワーク・テレワーク)ですが、このような悩みを抱えるプログラマーも増えていると聞きます。
業種的にリモートワークを取り入れやすいIT企業は、他業種と比較しても圧倒的に導入率が多くなっているのが現状です。
2022年には企業側が生産性の低下・コミュニケーションの喪失などを起因に「オフィス回帰をしよう」とする動きが加速しましたが、まだまだリモートワークされている方も多くいらっしゃいます。
リモートワークは自宅から出ずに仕事ができる、住む場所も自由になるメリットがある反面、どうしても集中しづらく生産性が低下し勤務時間が長くなるなどなど、ストレスが多くなりやすいデメリットもあるもの。
リモートワーク導入によりオフィスを縮小してしまった企業は、全面的に出勤に切り替えず、ハイブリッドワークなど段階的に出勤機会を増やす企業も多いです。
本記事では今後も続くことが想定されるリモートワークで、集中しづらくなる要因や、無駄なストレスを貯めないため集中して生産性を上げるためのコツについて解説させていただきます。
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Contents
IT企業におけるテレワークの状況
内閣府が行った「新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」をみると、2022年6月時点で情報通信業のテレワーク実施率は75.9%と、他業種の2倍近い数値となっています。
2021年の9月10月に行った調査を少し上回る結果となっており、他業種では2021年度より2022年度の調査結果の数値が低いものもあることも考えると、様々な要因から今後もテレワークが継続されることも推測できます。
実際、他業種が潤って初めて景気が良くなるのがIT業界ですから、他業種の景気回復が鈍っている現状から、企業として存続するためオフィスを縮小するなどした企業も多く、簡単にオフィス回帰できずにいる、ということもあるでしょう。
2023年2月現在も、筆者の周りのIT企業就業者の状況を見てみると、変わらずテレワークを続行しているケースが多く、「他業種と比較してもオフィス回帰はまだ先のことに見える」と感じます。
参考:内閣府「新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」
リモートワークに関する3つの働き方
- 在宅勤務
- ハイブリッドワーク
- テレワーク(モバイルワーク)
100%自宅で勤務する在宅勤務、出勤と在宅もしくはリモートワークの併用パターン、働く場所も自由でよいとされるリモートワーク(テレワーク・モバイルワークとも呼ばれます)の3つの働き方があります。
リモートワークで良いとされても、多くの従事者が自宅で勤務しているケースも多くあります。
また、リモートワークとプログラマーの相性について、更に詳しく知りたい場合は「フルリモートワークはITエンジニアに向いているのか?」をご覧ください。
リモートワークで集中できないプログラマーは多いという事実
リモートワークだから落ち着ける自宅での勤務を希望するケースも多い中、どうしてもリモートワークで集中しきれないプログラマーの方も多くいらっしゃいます。
もちろんリモートワークですから、自宅だけでなくカフェやコワーキングスペースを使って仕事をしている方もいらっしゃるでしょう。
そもそも自宅や影カフェなどは「仕事時間ではなくくつろぐ場所」として利用するスペースですから、オンオフの切り替えが難しい場所でもあるのです。
どのような理由で集中力がそがれてしまっているのか、続けてご覧ください。
リモートワークで集中できない7つの理由
リモートワークで集中できない、とする方の主な理由として以下が挙げられます。
- 家族や同居している人がいる
- オンオフの切り替えが難しい
- 緊張感がない続かない
- 仕事に関係ないものがたくさんある
- プログラミングできる環境が整っていない
- 生活音や雑音が多いから
- 孤独感を感じてしまうから
自宅では、配偶者の方だけでなくお子さんやその他同居家族がいらっしゃるケースもあるでしょう。
かといって生活音すら気になるという方にとって、カフェなどではよりいっそう、他の音が気になり集中できないことから、自宅で勤務される方も多いはず。
自宅というのはそもそも「体も心も休めるための場所」で、常に自宅でもONの状態でいることで自律神経失調症を引き起こしてしまう方もいらっしゃるのです。
逆説的にいえば、それだけ「自宅は集中しきるには難しい場所である」ということでしょう。
音だけでなく、置いてあるもので気が散ってしまったり、ついつい目についたところの掃除を始めてしまったり、ということもあるかも知れません。
中には、「いつまで続くかもわからないのにデスク・チェアを買うのは嫌だ」と、環境整備もしきれない環境で頑張っている方もいるのでは?
また、出勤がなくなることでリモート会議などがあるにせよ、他のメンバーと空き時間に談笑したり、休憩時間を一緒に過ごすということもできなくなります。
そうすることでコミュニケーションも低下し、孤独感に打ちひしがれてしまう方もいらっしゃるのも事実です。
仕事に集中できない時の5つの対処方法
リモートワーク・在宅ワークで集中できないのにはご紹介した通り理由があるもの。とはいえ仕事ですから、集中して生産性を高めていくべき、とわかっているからこそストレスになってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここでは、集中して仕事に向かうための5つの対処法についてご紹介してまいります。
- 仕事をする前に服装を整える
- 作業スペースを確保する
- 机の周囲に仕事に関係のないものを置かない
- 時間を意識して1日のスケジュールを組む、家族と共有する
- 椅子や机を仕事しやすいものに変える
朝起きて、部屋着やパジャマでも仕事ができるのがリモートワークのメリットでもありますが、これが集中力を欠く要因にもなります。
ONのスイッチを入れるためにも、スーツである必要はありませんが、仕事をしやすい服装に着替えましょう。女性の場合はメイクも適度にするとスイッチが入りやすいです。
また、作業スペースを確保し、机の回りに仕事以外のモノをおかない、というのもポイントです。
「〇時から△時は仕事中だから」と予定を家族と共有し、時間を確保することも有効。
コストにはなりますが、仕事がしやすい椅子と机を準備するのもおすすめです。この場合、できれば疲れにくく仕事しやすいものがおすすめですが、業務に使うようなものにこだわる必要はありません。
仕事に集中して生産性をUPさせる3つのコツ
先にお伝えした仕事に集中するための対処法だけでは集中しきれない…という方もいらっしゃるかも知れません。
その場合には以下の3つのコツも参考にしていただくことで、より集中しやすい環境を整えることもできます。
- 集中しやすいBGMをかける
- 規則正しい生活習慣を心がけて睡眠を十分にとる
- 通勤にあてていた時間を有効活用する
BGMをかけているオフィスもあるように、他の音で気が散らないという意味でも、程よいボリュームでBGMを流しておくのも効果的です。ただ、眠くなってしまう、気持ちがゆったりしすぎてしまう選曲では逆効果になることもあるので、注意してください。
集中してパフォーマンスを上げるためにも、睡眠時間は大切です。リモートワークになって残業がかえって増えた!というケースもありますが、その場合はオーバーワークにならないよう仕事量を調整してもらいつつ、睡眠をしっかりとれるよう生活リズムを整えましょう。人間の体は非常に良くできており、睡眠が不足してしまうと脳に疲れがたまってしまい、持てる力を発揮することもできなくなります。
またONOFFを切り替える、というためにも通勤に当てていた時間にできる、好きなことを朝活に当ててみるのもおすすめです。「これができたから頑張ろう!」と思えば、自然と気力も湧いてくるのではないでしょうか。また夕方も通勤に当てていた時間を楽しむための時間と割り切って、外を散歩してみる、軽く運動する時間にするのも一案。軽い運動でも気持ちが前向きになり、うつ病予防の効果もあるそうです。
つねに自宅にこもっていると、楽できているようで、気持ちが鬱々としてふさいでしまうこともありますが、少しの時間でも外に出てみることで良い影響もでてきます。
出勤しても在宅ワークでも同じ問題がある
ここまで在宅勤務・リモートワークでは集中しきれない理由がある、などお伝えしてきました。
ですがこれ、実は出勤していても同じように集中できない理由もあったことにお気づきの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
集中できないな、と思ったらここまでの内容を振り返っていただき、コツを踏まえて対策をしていただくことで、無駄なストレスを軽減していただくことができるはずです。
集中力をコントロールできれば評価も上がる!
集中力をコントロールすることができれば、自然と仕事もはかどり、嵩んでいた残業時間も縮小していくこともできるでしょう。
また在宅勤務で評価体制を変えた企業もありますが、集中力を発揮し生産性を向上していくことで評価を上げることにも繋がりやすくなります。
評価が上がれば周囲との関わり方にも変化がでやすく、今感じているストレスを大幅に減少させることもあるのではないでしょうか。
まとめ
プログラマーがリモートワークで集中できない7つの理由、5つの対処法と併せて、集中しやすくする3つのコツについてご紹介してまいりました。
働き方の1つとして定着しているリモートワーク、集中できないというときは誰にでもあります。大切なのは、集中できないときに、どのように原因を分析し、改善するのかとということではないでしょうか。
集中力を維持することも、改善することも、リモートワークだけでなくオフィスワークでも同様のもの。
自分自身で集中力をコントロールすることができれば、生産性も低下することなく、周囲からの評価もあがります。
集中しやすくなることで仕事に楽しみを見出すこともあるでしょう。新しい自分の働き方のスタイルに出会うためにも、こちらでご紹介した対処法・コツを活かしていただければ幸いです。