職務経歴書は、採用担当者に分かりやすいように自身の経験やスキルをアピールすることが重要です。そのためには、簡潔にポイントをしぼってわかりやすく記載することが重要です。
特にITエンジニアにとって職務経歴書は最重要と言っても過言ではありません。なぜならITエンジニアの採用担当者は資格などよりも実務経験を重視する傾向が強く、どのようなプログラミング言語、分野、職域、期間で仕事をしてきたのかがわかる職務経歴書が必須なのです。
当記事では、転職に役立つエンジニアの職務経歴書の書き方のポイントを解説します。
サンプルテンプレートのダウンロードも可能ですので、ぜひ作成の参考にご活用ください。
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Contents
エンジニアの職務経歴書に必要な基本項目
職務経歴書は、就職活動や転職活動に必ず必要な書類です。
職務経歴書は、履歴書とは異なり、職務の履歴を中心に記述するものとなりますが、自己PRを示すことも大事です。
エンジニアの職務経歴書では、職務要約からスキル、職務経歴、自己PRまで幅広い情報を記載して採用担当者にアピールする必要があります。
ここでは、エンジニアの職務経歴書の基本的な項目を紹介します。
職務要約
職務要約では、自分の職歴を分かりやすく200文字程度で記載します。
この項目では、担当した工程、職種、規模、プログラミング言語などを記載することが重要です。
内容はできるだけ具体的に、細かい数字を組み込みながら記載します。
活かせる経験・知識・技術
活かせる経験・知識・技術項目には、過去の経験や習得した知識・技術の中から求人に活かせるものを具体的に記載します。
ITプロジェクトで使用した技術、プログラミング言語などを詳細に示します。
また、どのくらいの規模のITプロジェクトに、どんなITエンジニア職(プロジェクトマネージャーやバックエンドエンジニアなど)で、どんなシステム(Webシステム、ソフトウェア、アプリケーションなど)で何を(開発、構築、運用保守など)したかを記載すると採用担当者がイメージしやすいです。
期間では、年単位で区切らずxxカ月まで記載しましょう。
例えば、「フルスタックエンジニアとして、上流工程の要件定義から詳細設計、開発、テストまでのアプリ開発工程をJavaで3年2カ月」など、具体的に記載します。
保有資格
保有資格には、保有している資格や技術認定をすべて列挙します。
なぜなら、情報技術者試験などのIT資格や技術認定は、自分のスキルを裏付ける重要な情報となるからです。
Oracleなどのベンダー資格はバージョンがよく変わるため、取得したバージョンを明記します。
簿記やTOEICなどのIT関連以外の資格もITプロジェクトに参画する際に利用できる知識になる可能性があるため、こちらもすべて記載します。
テクニカルスキル
テクニカルスキルには、具体的な技術スキルや言語、ツールの使用経験を示します。
例えば、開発言語やフレームワーク、データベース、クラウドサービスなどが挙げられます。経験した期間や使用したバージョンも重要な情報なので記載が必要です。
それぞれ、どのくらいのレベルを有しているかも合わせて記載すると、人物像がイメージしやすくなります。
職務経歴(業務内容)
職務経歴には、これまでに携わったITプロジェクトの実績を具体的に示します。
各ITプロジェクト内で担当した業務内容やプロジェクトの規模、成果物などを記載し、自身の実績をアピールします。
記載は言語やOS、DBなどの開発環境も記載すると、スキルの裏付けとなるのでおすすめです。
例えば、基盤構築を担当したサーバサイドエンジニアの場合、WindowsやLinuxなどのOSバージョン、ネットワーク種類、DBのバージョンなど詳細に記載します。
システムエンジニアやネットワークエンジニアなどの役割以外にも、プロジェクトリーダーやサブリーダーとしてマネジメントへの貢献、管理サポートの実績があれば記載するなど工夫します。
また、直接ITに関連しないようにみえる「クライアントとの折衝」もプロジェクト推進の重要な役割であるため記載しましょう。
また、プロジェクトに携わった期間も記載することを忘れないようにしましょう。期間が長期に渡る場合は、プロジェクトの規模が想定できますし、熟練度も図れますので重要です。xxxx年xx月〜xxxx年xx月と記載するとわかりやすく、伝わるかと思います。
自己PR
自己PRは、経歴の中で自分の強みを明確に示し、採用担当者に自己アピールします。
求人に最も合うエピソードや自信のあるスキルについて記載するのもよいでしょう。
エンジニアの経験が浅い、まだまだ自分の職務経歴では弱いと自信が無い人もいます。
その場合でも、意欲や前職の経験の中からエンジニアとして活用できるスキルをアピールしましょう。書き方のポイントは後述をご覧ください。
エンジニアの職務経歴書の書き方のポイント
エンジニアの職務経歴書の書き方のポイントを4つ紹介します。
ここでは、職務経歴書の作成に自信がない方も、書き慣れている方も、自分の職務経歴書を書く際の参考にしてみましょう。
意欲をアピールする
1つ目のポイントは、「意欲のアピール」です。
職務経歴書に経歴を列挙するだけでは、他の応募者と差が出ません。
そのため、志望動機を積極的にアピールすることが重要です。
採用担当者に対して、自身の熱意や積極性を伝えることで、良い印象を与えることができます。
また、システムエンジニアからITコンサルタントなど、未経験の分野に挑戦する場合でも意欲をアピールしてください。
なぜなら、IT業界は慢性的に人手不足であるため、意欲をアピールすることで仕事を通して経験を積ませてみようと期待される可能性があります。
求められるスキルは何かを意識する
2つ目のポイントは、「求められるスキルが何かを意識する」です。
求人や企業のニーズに合わせて、自身のスキルをアピールすることが重要です。
求人で求められる技術や経験に焦点を当て、職務要約や自己PRを記述します。
現在は経験がない場合は、知識を習得中である旨や資格取得済みなど、経験を補完するよう努めていることをアピールします。
独自の実績をアピールする
3つ目のポイントは、「独自の実績をアピールする」です。
3つ目のポイントは、「独自の実績をアピールする」です。
職務経歴で自身自身の担当業務や実績を具体的に示すことで、自身のスキルを裏付けることができます。
例えば、次のような独自の実績を記載します。
- 最先端の技術を使用した改修プロジェクトに参画した。
- プロジェクトマネージャーとして多くのソフトウェア開発、システム開発プロジェクトを管理した。
- 社内SEとして複数の関係部署と折衝して人事システムを導入したなど、独自の実績を記載します。
独自の実績は面接時にもアピールポイントとして活用することができるため、面接を見越して記載することも重要です。
また、経験が浅く職務要件が弱いと感じる人は、独学時に作成したポートフォリオなどでアピールするなど工夫しましょう。
例文を参考に、自身の独自の実績をアピールすることで他者との差別化を図り、読み手に取って魅力的で印象に残る内容を記述しましょう。特に、職歴としてリーダー経験やノウハウを求める会社や転職エージェントは多いです。
簡潔に記載し、枚数は2~3枚程度に
4つ目のポイントは、「簡潔に記載し枚数は2~3枚程度にする」です。
職務経歴書は、簡潔かつわかりやすくまとめることが重要です。
採用担当者は複数の職務経歴書に目を通す必要があるため、簡潔に記載された職務経歴書は好印象を与えることができます。
そのため、冗長な表現や重要でない情報は省き、2~3枚程度のページ数に収めるように心掛けましょう。
職務経歴書提出前のチェック項目
最後に、各ドキュメントの提出を行う前には、必ずセルフチェックを行いましょう。
ここではチェック項目を4つ紹介いたします。
誤字脱字がないか
職務経歴書を提出する前に、誤字や脱字がないかを十分に確認します。
エンジニアは、成果物に高い品質が求められるため、誤字脱字があると、入社後の成果物の品質も低いのではないかと疑われる可能性があります。
提出前のチェックを行い、完成度の高い職務経歴書を作成しましょう。
資格・免許など正式な名称となっているか
資格や免許などの名称は、正確に記載することが重要です。
なぜなら、正式な名称を用いることで信頼性や信用度を高めることができるためです。
また、略称等を用いた場合、間違った情報を相手に与えてしまう恐れがあります。
提出前に改めて、正式名称であること、最新の名称であることを確認するようにしましょう。
レイアウトは読みやすいか
職務経歴書のレイアウトは、読みやすさを重視しましょう。
適切なフォントや行間、箇条書き、表などを上手に活用することで、採用担当者の可読性を向上させます。
記載した経歴や意欲が素晴らしくても、読みにくい職務経歴書で人事担当者に伝わらなくては意味がありません。
また、読みやすいレイアウトを示すことで、エンジニアとして情報を正しく整理して文書に落とし込めるスキルを示すことができます。
西暦あるいは和暦が履歴書と揃っているか
日付は、西暦か和暦かを統一して記載することが重要です。
資格取得日や職務経歴で記載した日付が西暦か和暦で統一されていることを確認しましょう。
表記ゆれを排除することで、可読性を高めることができます。
特に、資格取得日を公式サイトからコピーしてくる際には注意が必要です。
職務経歴書全体の一貫性を保つためにも、表記を揃えることを心掛けましょう。
採用担当にアピールできる職務経歴書を作成しよう
エンジニアの職務経歴書はIT業界特化の内容のため、記載すべき項目で差別化することができません。
そのため、職務経歴書の書き方は非常に重要です。
また、採用担当者は多くの職務経歴書に目を通しているため、相手にとって見やすく、わかりやすい内容を心がけることで、好印象を与えることができます。
また、業界経験が少なくても、工夫することによって採用担当者の目に留まる職務経歴書の作成が可能です。
採用担当者の心に響く職務経歴書を書き、志望する企業への内定をつかみ取ってください。
もし、職務経歴書の書き方がわからなくて困ってしまったり、誰かにチェックしてほしいという場合にはITエンジニア専門の転職エージェントに相談してみることをおすすめします。
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